レンタルで200円。プライムには含まれていません。
カルメン役を射止めようと奮闘する若きフラメンコダンサーがそれに執着して夢とドラマと現実がごっちゃになって、、、というドキュメンタリータッチのドラマ。
『カルメン』のオーディションに挑むクラウディアがこんな夢を見たと語り、それを実写化してみせるオープニング、オペラ『カルメン』やファリャ『恋は魔術師』の音楽で踊られる『カルメン』の物語、稽古に明け暮れる日常、カルメン役を自分に、という思いが募る心のモノローグ。そんなものたちが交差していく。
2005年バルセロナ生まれのグラナダ育ち、クラウディア・ラ・デブラが主演を務めるが、共演のサラ・サンチェスも2005年生まれ。ということもあって、十代のプロ、セミプロのフラメンコダンサーたちのレッスンやおしゃべりなどの日常をのぞき見するような感じもあり、グラナダの町の中で踊ったりするのも楽しい。カスタネット、アバニコ、マントンなどを使ったり。ま十代でこれだけ踊れるのか、と驚く人もいるだろう。また自分の作品作りのヒントを得る人もいるかもしれない。
『カルメン』というと、カルロス・サウラの映画を思い出す人も多いでしょう。この映画は、物語の重層構造やパネルやシルエットの使い方など、サウラへのオマージュかとも思わせます。
若きフラメンカたちの今この時を知るにも最適でしょう。
なお、皆演技も上手。生まれながらの女優?的才能も彼女たちのこれからのフラメンコをより豊かなものにしていってほしいものであります。
なお、字幕は所々引っかかるところがないではありませんが、わかりやすくできていると思います。この週末にでもぜひ!
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