2022年6月19日日曜日

アルカサル庭園の夜

 セビージャの暑い夏、涼しくなってきた夜に、アルカサル庭園でコンサートが行われます。

クラシックや古楽、ワールドミュージック、そしてフラメンコとバラエティに富んだプログラム。お値段も7ユーロとお手頃なので涼みがてら出かけるのもおすすめ。なお、人気があるので前売りを買う方が安心です。



◇アルカサルの夜/セビージャ

623(木)2230分「ディエス・センティーオス」

[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈g〉アルフレド・ラゴス

628(火)、718(月)、88(月)2230分『ア・ガジャス』

[出]〈c〉インマ・ラ・カルボネーラ、〈g〉アントニア・ヒメネス

74(月)、822(月)、95(月)2230分『ムサ』

[出]〈c〉マヌエル・デ・ラ・トマサ、〈g〉ダビ・デ・アラアル

830(火)2230分『ロサ・デ・ロス・ビエントス』

[出]〈fl〉ララ・ウォン、〈g〉メロン・ヒメネス、〈perc〉セルヒオ・マルティネス

[場]セビージャ アルカサル庭園

[問]https://www.actidea.es/nochesalcazar2022

2022年6月18日土曜日

フラメンコ・オン・ファイア

 北スペイン、バスク地方のフラメンコ祭、フラメンコ・オン・ファイヤ。

牛追い祭りで有名なパンプローナ生まれのギタリスト、サビーカスのアルバム名にちなんだ名前のこのフェスティバル。歴史は浅いですが、一流どころも出演する大規模なフェスティバルです。



その今年のプログラムが発表されました。




◇フラメンコ・オン・ファイア

824(水)2130分『40アニョス・デ・フラメンコ』

[出]〈c〉カルメン・リナーレス

[場]トゥデラ ガスタンビデ劇場

825(木)2130分『サナシオン』

[出]〈c〉マリア・ホセ・ジェルゴ

[場]パンプローナ バルアルテ

826(金)2030分『ソナ・アコルドナダ』

[出]〈g〉ラウル・カンティサノ、〈c〉クリスティアン・デ・モレ、〈vj〉ロス・ボルブレ

[場]パンプローナ エセナリオ・シグロXXI サラ・セントラル

826(金)2130分『エル、オリパンドー』

[出]〈c〉ホセ・メルセ

[場]パンプローナ バルアルテ

827(土)2030分『ランチェーラ・フラメンカ』

[出]〈c〉マリア・トレド

[場]パンプローナ ガジャレ劇場

827(土)2130分『ラ・コンフルエンシア』

[出]〈b〉エステベス・イ・パーニョス

[場]パンプローナ バルアルテ

828(日)2030

[出]デルビ・モトレタス、ブリート・カチンバ

[場]パンプローナ エセナリオ・シグロXXI サラ・セントラル

828(日)2130分『オペラ・フラメンカ』

[出]〈c〉イスラエル・フェルナンデス、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ

[場]パンプローナ バルアルテ

[問]https://www.flamencoonfire.org

2022年6月4日土曜日

映画『カルメン、夢のために死ぬ』



今年の3月にグラナダでプレミア上映された映画「カルメン、夢のために死ぬ』がなんと!日本のアマゾン・ビデオで日本語字幕付きで、こちらで公開されています。
レンタルで200円。プライムには含まれていません。


カルメン役を射止めようと奮闘する若きフラメンコダンサーがそれに執着して夢とドラマと現実がごっちゃになって、、、というドキュメンタリータッチのドラマ。

『カルメン』のオーディションに挑むクラウディアがこんな夢を見たと語り、それを実写化してみせるオープニング、オペラ『カルメン』やファリャ『恋は魔術師』の音楽で踊られる『カルメン』の物語、稽古に明け暮れる日常、カルメン役を自分に、という思いが募る心のモノローグ。そんなものたちが交差していく。
2005年バルセロナ生まれのグラナダ育ち、クラウディア・ラ・デブラが主演を務めるが、共演のサラ・サンチェスも2005年生まれ。ということもあって、十代のプロ、セミプロのフラメンコダンサーたちのレッスンやおしゃべりなどの日常をのぞき見するような感じもあり、グラナダの町の中で踊ったりするのも楽しい。カスタネット、アバニコ、マントンなどを使ったり。ま十代でこれだけ踊れるのか、と驚く人もいるだろう。また自分の作品作りのヒントを得る人もいるかもしれない。

『カルメン』というと、カルロス・サウラの映画を思い出す人も多いでしょう。この映画は、物語の重層構造やパネルやシルエットの使い方など、サウラへのオマージュかとも思わせます。

若きフラメンカたちの今この時を知るにも最適でしょう。
なお、皆演技も上手。生まれながらの女優?的才能も彼女たちのこれからのフラメンコをより豊かなものにしていってほしいものであります。

なお、字幕は所々引っかかるところがないではありませんが、わかりやすくできていると思います。この週末にでもぜひ!