2021年1月20日水曜日

ググルンベ

 マエストランサ劇場でバロックとフラメンコとコンテンポラリーダンスの共演する『ググルンベ』。

2011年からかな?フラメンコとの共演も続けているセビージャのビオラ・ダ・ガンバ奏者ファミ・カイリが、コンテンポラリーダンスのアントニオ・ルスと組んで作り上げた作品は、ダンスに彩られたコンサート。

ヨーロッパの音楽にアフリカのリズムが加わることでフラメンコや中南米音楽が生まれた。すごく大雑把にまとめるとそういうお話。

フラメンコはギターのダニ・デ・モロンと歌い手ロシオ・マルケス、パーカッションのアグスティン・ディアセラ、元スペイン国立バレエの踊り手モニカ・イグレシアス(カスタネットが良かった)。それにファミ率いるバロック楽団(ビオラ2、バロックギター、チェンバロ)とソプラノ歌手、そしてアフリカ系のベネズエラ人でセビージャ在住のコンテンポラリーダンサーのエジャブレド・アルカノという面々。

バロック音楽とフラメンコが別々に、また一緒に、作っていく世界、そしてそのベースに入っていくアフリカの要素。

黒人奴隷売買の新聞広告(結構ショッキングでもあります)の朗読で、歴史を見つめ、その後の自由を謳歌する。

遠いように見えても案外近いのが音楽であり舞踊なのかも。



最後は大盛り上がりで半分くらいはスタンディングオーベーション。

個人的にはダニのギターと、ソプラノのあったかい声に惹かれました。



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