ビエナル終幕を飾るのはエストレージャ・モレンテ。それもいつものグループではなく、ラファエル・リケーニ伴奏でのリサイタル。この特別感って昔のビエナルが持ってた感じ。そうなんです、昔はビエナルでしか見ることができないものがあったんですよ。ビエナル特別企画。今は、アーティストが提案する作品主体だから少ないけれど。 例えば、前回2018年のビエナルならラファエラ・カラスコがハビエル・バロン、ルベン・オルモらとの共演で作った『サロン・デ ・バイレ』がそうですね。
幕が開くと下手に机を前にした二人のパルメーロ、上手にラファエル。幕が開く前から弾いていて、そこにエストレージャ登場。黒いらめのジャケットにパンタロン。黒地に白い刺繍の豪華なマントンを肩にかけています。昔よりふくよかになって声も太くなったかな。貫禄たっぷりのアレグリアス。
Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro |
エストレージャのお父さんであるエンリケ・モレンテの伴奏もしていたラファエルは、エストレージャが子供の頃から知っているわけで、親戚のおじさんみたいな優しい眼差し。
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続くティエント、タンゴ。ラファエルの優しい伴奏。お互い慣れていないせいか、ちょっとぎこちない感じもあるんだけど、そこは一流同士だからなんとかなるんだけどね。
マラゲーニャからのアバンドラオ。声の回し方とかいいなあ。ラファの伴奏もナチュラルで。
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ソレア・アポラー。シギリージャ。
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ラファエルのギターソロはエンリケ・モレンテに捧げたグラナイーナ。エモーショナル。ちょっと聖週間の行進曲のようなメロディもあったり。
続く、拳で机叩いて伴奏なしのブレリアで、フアニャーレスがヘレスらしさを感じさせ、エストレージャの叔父で昔ホアキン・コルテス舞踊団などで活躍したアントニオ・カルボネルはカンシオンを、なんかファリーナとかポリーナとか思い出させる名調子で。
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衣装を黒いドレスに替え、白地に多色刺繍のマントンでガロティン。これが良かった。
あまりカンテソロで歌われない曲だけど、リケーニの素敵なファルセータもいいし、彼女にあうね。
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立ち上がってブレリア。カンシオンをいっぱい。
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なんか亡きスペイン歌謡の歌手ロシオ・フラードを思い出させる感じ。カリスマだね。
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というわけで、定員半分でも、劇場に入るたび手指消毒しながらでも、1ヶ月、無事終了いたしました、ビエナル。
近日中に総括書きますね。
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