申し訳ない。
比べるもんじゃない、とは思う。でも比べちゃうんだよ。
前日のロシオ・モリーナの昼夜公演がすごすぎた。比べちゃいけない。
でもね、あまりに違う。
Bienal de Sevilla ©︎Claudia Ruiz Caro |
セビージャの偉人の一人、小説家で詩人のベッケルへのオマージュ。俳優が詩を朗唱し、ゲストのディエゴ・ビジェーガスのハーモニカやサックス、やはりゲストの歌い手、サンドラ・カラスコがカンシオン風に歌ったり、ギタリストもパルメーロも、そしてもちろん歌い手も喋ったり。
ただのコンサートじゃない、作品を作ろうとしているのはわかる。でも同じホセが、数年前のビエナルで見せた、あの作品の足元にも及ばない。少し前の、セビージャでの普通のリサイタルの方がいい。小細工ない分、レトラも伝わったし、最高だった。
小細工に気を取られ、なんかね、歌が主役にならないというか。もちろん、フラメンコのパバロッティは健在。圧倒的な声量!歌もうまい。演技もうまい。
Bienal de Sevilla ©︎Claudia Ruiz Caro |
フアン・レケーナの伴奏もいい。
Bienal de Sevilla ©︎Claudia Ruiz Caro |
でもだからこそさ、こんな小細工いらないよ。芝居仕立てにやるなら徹底的に、いっそフラメンコ・オペラにしちゃうとかの方がいいように思う。
Bienal de Sevilla ©︎Claudia Ruiz Caro |
俳優さん。Bienal de Sevilla ©︎Claudia Ruiz Caro |
申し訳ないけど、公演見つつも昨日の公演のことばかり考えてた。そして以前ビエナルで彼がやった舞台のこと、リサイタルのこと。
次回に期待。
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