スペイン・タブラオ協会は、COVID19の影響による経済危機に結束して、政府に援助を求めようと結成されました。
名誉会長に、クリスティーナ・オヨス(ムセオ・デ・バイレ・フラメンコ)、ブランカ・デル・レイ(コラル・デ・ラ・モレリア)、ルイス・アダメ(エル・コルドベス)という、3人のアルティスタが就任。
記者会見ではフェデリコ・エスクデロ会長(トーレス・ベルメハス)とともに3人もスピーチしました。
スペインにはおよそ100軒のタブラオがあり、3400人を雇用。
1年にのべ600万人の観客がフラメンコを楽しみ、フラメンコ・アーティストの9割はタブラオで雇われている、とのことで、
「これまで1度も政府に何かを要求したことはなかったが」けれど、海外からの観光客が戻ってくるまで、補助がなければタブラオは存続できず、フラメンコ自体が失われてしまうことになりかねない、との考えで、結束して援助を求めるため動き出しているということです。
マドリードのカサ・パタスとカフェ・デ・チニータスの閉店の衝撃もあったとのこと。
(チニータスの知らなかったのでショックです)
そのため、
・ERTEとよばれる一時解雇で失業保険支給を12月まで続けること。
・外国からの観光客の激減とタブラオの構造上制限を守って開店することができないため、事業存続のための国としての補助を確立
・入場制限の撤廃
などを至急求めると同時に、
・消費税の軽減(10%→4%)
・スペイン観光局などの全てのプロモーションへの参加
・労働省との間にアーティストの契約の改善協約
・学校教育にフラメンコを加えること
・フラメンコを特別活動と認めること。
などを中期的に求めていくとのことです。
現在、バルセロナ、マドリード、セビージャ、マラガ、グラナダのスペイン国内16のタブラオ、歴史的な老舗から比較的新しい店までが加盟しています。
公式ウエブにあるように、タブラオはフラメンコの大学。
多くの人たちがタブラオでフラメンコと出会い、タブラオでフラメンコを磨き、としています。いつでも、フラメンコのライブを見ることができるタブラオはフラメンコに欠かせない存在。
アーティストたちの協会とも協力して、少しでもいい方向へと進むことを祈っています。
何かするか、タブラオがなくなるか、という協会のスローガンですね。 |
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