2020年3月2日月曜日

へレスのフェスティバル10日目アンドレス・ペーニャ&ピラール・オガージャ『ポル・クアトロ・レアレス』

趣味のいい、よくまとまった作品でありました。
アンドレスはへレス、ピラールはカディスの出身。
前日のへレス、カディスのガラ公演と同様にへレスとカディスの出身者が主役を務めているわけだけど、この日のほうが、ずっとリズムも良く、コンパクトで、上品にまとめていて良かったのであります。演出家(カルメン・フェルナンデス)の手腕もあるのかな。

ラファエル・ロドリゲス、ミゲル・ペレス、ヘスース・ゲレーロ、パスクアル・デ・ロルカという4人のギタリストを芯に据え、4人それぞれ2曲を演奏/伴奏するという構成。
歌はロンドロとダビ・カルピオ。

最初はラファエル。音の厚み。
ティエント、タンゴの粋なこと!
© Festival de Jerez/Javier Fergo

© Festival de Jerez/Javier Fergo
グアヒーラのメロディーの素晴らしさ。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
最初の一音だけで只者ではないと思わせる、深い音のミゲルは美しいトレモロを聞かせ、
サパテアードのパレハを
© Festival de Jerez/Javier Fergo
ヘスース・ゲレーロはピラールのソレアとアンドレスのブレリア。
テクニック抜群。
バリバリのブレリアに椅子に座ったサパテアードで応戦するアンドレス。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
パスクアルも独特の世界を見せて
© Festival de Jerez/Javier Fergo
最後、全員が揃って、おお!と思わせる。
でも一緒に弾くと音がごちゃごちゃになるよな、と思ってると、弾くのは一人ずつと、よく考えられているなあ。
© Festival de Jerez/Javier Fergo

素晴らしいギターと、ロンドロの熱唱と
アンドレスの細やかで粋な踊りも堪能できて、とても気持ちが良い夜だったのでした。


Andrés Peña y Pilar Ogalla, baile de salón from Festival de Jerez Televisión on Vimeo.

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