2020年1月15日水曜日

フランス、ニームのフラメンコ・フェスティバル/トマス・デ・ペラーテ


今年はフェスティバル30周年ということで、これまでに写真展などで参加した写真家たちの作品がメゾン・カレと言う、ローマ時代の神殿に映し出される、と言うイベントも。
Festival Flamenco de Nimes ©Sandy Korzekwa

写真家たちも勢揃い。フランス人とスペイン人。それぞれの見方が面白い。
Festival Flamenco de Nimes ©Sandy Korzekwa
そしていよいよ、今回の私のお目当て、トマス・デ・ペラーテ。

Festival Flamenco de Nimes ©Sandy Korzekwa
ペラーテ・デ・ウトレーラの息子だけど、フラメンコを歌い舞台に出始めてからはまだ20年。ロックのグループでドラムを叩いていたこともあるという異色のフラメンコ。
でも、父譲りの深い声は太古の響き。

今回は今、話題のロサリアが世にでるきっかけとなったラウル・レフレーとのコラボ。
レフリーはキーボード。
ギターはへレスのアルフレド・ラゴスとモロンのパコ・デ・アンパーロ。
イスラエルと共演してるアントニオ・モレーノのパーカッションという布陣。

パーカッションで始まり,トナ。
なぜか写真はないけど、アルフレドの伴奏での15世紀のだというロマンセが素晴らしく、レブリーハで歌われていたという速いテンポのシギリージャもいい。
もっと聴きたい!

でもパコ・デ・アンパーロの伴奏も味がある。
セルネータのソレアやブレリア。


Festival Flamenco de Nimes ©Sandy Korzekwa
古風なフラメンコと今の音楽の出会い。
ダビ・ラゴスの公演にも通じる、21世紀のフラメンコ。
Festival Flamenco de Nimes ©Sandy Korzekwa
初演ということで、まだ作品としてこなれてはいないけど、うん、またみたいかも。
これからどんな風に変わっていくのかな。
Festival Flamenco de Nimes ©Sandy Korzekwa

個人的には最後に歌ったウトレーラのブレリア、レコードでさんざん聞いたペパ・デ・ウトレーラが歌うレトラ、カンシオン・ポル・ブレリアがツボでした。あとで聞いたら、トマスのお父さんも歌っていたそうで、ウトレーラの伝統らしい。

んで、翌日は彼らと同じ夜の飛行機だったので、ホセ・ラマルカの写真展を見に行って街をさまよって時間を潰したのでありました。
calle de Nimes Kyoko Shikaze

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