2019年9月27日金曜日

へレスのフェスティバル、プログラム発表

へレスのフェスティバルのプログラムが発表されました!
いやいや今年も見たいものがたくさん。なんといっても初演作品がたくさんある。
初日ラファエラ・カラスコから最終日の国立バレエの新作まで、豪華絢爛。
ベテラン、イサベル・バジョンもあれば、パウラ・コミトレら若手の作品も。
お久しぶりのベレン・マジャもいれば、歌ではカブレーロやマリア・バルガスのベテランとへレスの若手がリサイタル。

小島章司舞踊団公演もありますが、今回はスペイン人メンバーによる公演。ソロ作品でへレスで公演している、ホセ・マルドナードやアナ・ラトーレを始め、実力派が揃っています。

2月29日の、一連のフィエスタ公演も面白そうですね。abonoと言う回数券みたいなのもあるので、それで一日中観ているというのも可能。

なお、前売りは10月15日開始だそうです。18日現在、まだ前売り始まっていません。開始したら追ってお知らせします。
11月に5日発売です!

第24回へレスのフェスティバル
2/21(金)21時『アリアドナ』世界初演
[出]〈b〉ラファエラ・カラスコ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
2/21(金)24時「ニ・リエンダ・ニ・ヒエッロ・エンシマ』引退ツアー
[出]〈c〉エル・カブレーロ
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
2/22(土)18時トリノ、バイレ・フラメンコ・プーロ国際コンクール決勝
[場]サラ・コンパニア
2/22(土)21時『エスティルペ』世界初演
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ舞踊団、ゲスト〈c〉ヘスース・メンデス、アントニオ・レジェス、サムエル・セラーノ、特別協力歌手ジョアナ・ヒメネス
[場]ビジャマルタ劇場
2/22(土)24時『エレンシア』
[出]〈g〉ラファエル・リケーニ
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
2/23(日)19時『2019トリノ コンクール優勝者』
[出]〈b〉マイセ・マルケス、ガブリエル・マティアス
[場]サラ・コンパニア
2/23(日)21時『ジョ、ソイ』
[出]〈b〉イサベル・バジョン、ゲスト〈c〉サンドラ・カラスコ
[場]ビジャマルタ劇場
2/24(月)19時『カマラ・アビエルタ』世界初演
[出]〈b〉パウラ・コミトレ
[場]サラ・パウル
2/24(月)21時『デ・ラ・コンセプシオン』
[出]〈b〉マリア・モレーノ
[場]ビジャマルタ劇場
2/25(火)19時『テンプス』世界初演
[出]〈b〉ルイサ・パリシオ
[場]サラ・コンパニア
2/25(火)21時『ロルカxバッハ』世界初演
[出]〈b〉小島章司舞踊団/小島章司、ハビエル・ラトーレ、ホセ・マルドナード、クリスティアン・ロサーノ、ウーゴ・ロペス、カルメン・コイ、カレン・ルゴ、アナ・ラトーレ、ダニエル・ラモス、ブラダ・ベスト
[場]ビジャマルタ劇場
2/26(水)19時『ラ・ルス・ケ・メ・アルンブラ』
[出]〈b〉カルメン・エレーラ、ゲスト〈c〉ロンドロ、ミヒータ、フェルナンド・ソト
[場]サラ・パウル
2/26(水)21時『ウン・クエルポ・インフィニート』
[出]〈b〉オルガ・ペリセ
[場]ビジャマルタ劇場
2/27(木)19時『ニ・トゥ・ニ・ジョ』世界初演
[出]〈b〉ベレン・マジャ、〈g〉フアン・ディエゴ・マテオス
[場]サラ・パウル
2/27(木)21時『ソンブラス』
[出]〈b〉サラ・バラス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
2/27(木)24時
[出]〈c〉ダビ・カルピオ、特別協力〈g〉ディエゴ・デル・モラオ、ゲスト〈b〉マヌエル・リニャン
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
2/28(金)19時『ニ・トゥ・ニ・ジョ』世界初演
[出]〈b〉ベレン・マジャ、〈g〉フアン・ディエゴ・マテオス
[場]サラ・パウル
2/28(金)21時『ビバ!』
[出]〈b〉マヌエル・リニャン、マヌエル・ベタンソス、ジョナタン・ミロ、ウーゴ・ロペス、ミゲル・エレディア、ビクトル・マルティン、ダニエル・ラモス
[場]ビジャマルタ劇場
2/28(金)24時『ビエホス・レタレス』
[出]〈c〉ミゲル・ラビ、〈g〉マヌエル・パリージャ、〈violin〉ベルナルド・パリージャ、ゲスト〈c〉ホセ・ソト“ソルデリータ”
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
2/29(土)12時『へレス ザ・ブレリア・エクペリエンス』
[出]〈c〉ティア・フアナ・ラ・デル・ピパ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ、〈b〉ラ・ジョジャ、ティア・バスティアナ他
[場]サント・ドミンゴ修道院
2/29(土)13時30分『ラ・センティール・デ・ウン・プエブロ』
[出]〈b〉サライ・ガルシア、ゲスト〈c〉ルイス・モネオ
[場]サント・ドミンゴ修道院
2/29(土)17時『エル・トーケ・デ・ロス・ヘロ』
[出]〈g〉ノノ・ヘロ、ヘリート、ゲスト〈c〉フアン・ビジャール、アナベル・バレンシア
[場]サント・ドミンゴ修道院
2/29(土)19時『フラメンコ・デ・フィエスタ』
[出]〈c、b〉エル・マルセジェ、ホセ・レリダ、パコ・ベガ、ゲスト〈b〉マヌエラ・リオス
[場]サント・ドミンゴ修道院
2/29(土)21時『ガラ・カディス・へレス』
[出]〈b〉メルセデス・ルイス、エドゥアルド・ゲレーロ、マリア・モレーノ、〈c〉マリア・テレモート、ゲスト〈b〉ラ・チャナ
[場]ビジャマルタ劇場
2/29(土)24時『クーナ・デル・アルテ』
[出]〈c〉ディエゴ・カラスコ、トマシート
[場]サント・ドミンゴ修道院
3/1(日)13時『PSIQUE』
[出]〈b〉ダニエル・ドーニャ
[場]サント・ドミンゴ修道院
3/1(日)18時『フラメンコリオ』
[出]〈g〉パコ・ハラーナ
[場]サント・ドミンゴ修道院
3/1(日)19時『ベール、オイール、イ、バイラール」
[出]〈b〉フランシスコ・イダルゴ・フラメンコ舞踊団、ゲストアナベル・モレーノ
[場]サラ・コンパニア
3/1(日)21時『ポル・クアトロ・レアレス』世界初演
[出]〈b〉アンドレス・ペーニャ、ピラール・オガージャ、特別協力〈g〉ラファエル・ロドリゲス、ミゲル・ペレス、パスクアル・デ・ロルカ、ヘスース・ゲレーロ
[場]ビジャマルタ劇場
3/2(月)18時
[出]マリア・バルガス
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
3/2(月)19時『ミ・センティール』世界初演
[出]〈b〉イニエスタ、コルテス
[場]サラ・パウル
3/2(月)21時『セール、ニ・コンティーゴ、ニ・シン・ミ』
[出]〈b〉メルセデス・デ・コルドバ
[場]ビジャマルタ劇場
3/3(火)19時『ラス・キハーナス ラス・クアトロ・ロクーラス・デ・キホーテ』
[出]〈b〉ノエリア・サバレア
[場]サラ・コンパニア
3/3(火)21時『レングアへ・オクルト』
[出]〈b〉ラ・ルピ、イバン・アマジャ、ポル・バケーロ、マリナ・ペレア、ゲスト歌手マカリネス
[場]ビジャマルタ劇場
3/4(水)18時
[出]〈c〉マテオ・ソレア
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
3/4(水)19時『ムヘルクロリカ』
[出]〈g〉ホセ・マヌエル・レオン、ゲスト〈b〉ロサリオ・トレド
[場]サラ・パウル
3/4(水)21時『ラジュエラ』世界初演
[出][場]マルコ・フローレス
[場]ビジャマルタ劇場
3/5(木)19時『コンミーゴ』
[出]〈b〉フェルナンド・ヒメネス、特別協力〈b〉アンヘル・ファリーニャ
[場]サラ・パウル
3/5(木)21時『ソンブレロ』
[出]〈b〉エステベス/パーニョス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
3/6(金)18時『エル・パラシオ・デ・クリスタル』
[出]〈c〉アルフォンソ・カルピオ“ミヒータ”
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
3/6(金)19時『デ・アグア・プラタ、イ・ティエラ』
[出]〈b〉クリスティーナ・アギレラ
[場]サラ・パウル
3/6(金)21時『イベリアス』世界初演
[出][場]アンヘル・ムニョス、ゲスト〈b〉チャロ・エスピノ
[場]サラ・コンパニア
3/7(土)21時『インボカシオン・ボレーラ』世界初演、『ハウレーニャ』世界初演、『エテルナ・イベリア』、『デ・ロ・フラメンコ マリオ・マジャに捧げる』世界初演
[出]〈b〉スペイン国立バレエ団

[場]ビジャマルタ劇場
[問]www.festivaldejerez.es


しかしこのポスターの女性のポーズはうーん、ホタだとしてもバランス悪すぎ。男性はかっこいいのにね。

2019年9月26日木曜日

コルドバのコンクール

今年は3年に1度のコルドバのコンクールの年。
1952年に始まった、現在も続いている中ではスペインで最古の、つまり世界最古のフラメンコ・コンクール。日本人では、AMIも受賞したこの歴史あるコンクールですが、2010年にシステムを大変換。それまでカンテやバイレは曲種のグループでいくつもの部門に分かれ、ギターはソリストと伴奏部門に分かれていたのが、カンテ、舞踊、ギター、それぞれ4人が決勝に進み、優勝者は一人だけというように変わったのです。

なお、出場申し込みは10月10日まで受付中。
これまでにも予選に挑戦した日本人は多いですが、賞を勝ち取ったのはAMIのみ。
我ぞ、と思う人は是非挑戦を!

なお、コンクール以外の公演ではハビエル・ラトーレの舞踊生活50周年を記念したオマージュ公演などが行われます。
こちらも楽しみ!


◇コルドバのコンクール
11/5(火)~13(水)予選
舞踊部1門1/5(火)、6(水)17時~
ギター部門11/8(金)17時~ 
カンテ部門11/11(火)、12(水)17時~
[場]コルドバ ゴンゴラ劇場
[料]無料
11/17(日)~20(水)20時30分決勝
[場]コルドバ グラン・テアトロ
[料]8ユーロ、全期間券24ユーロ
11/23(土)20時30分「授賞式ガラ』
[場]コルドバ グラン・テアトロ
[料]6~15ユーロ
11/9(土)20時30分『ハビエル・ラトーレ、舞踊の50年』初演
[出][場]エバ・ジェルバブエナ、マルコ・フローレス、メルセデス・デ・コルドバ、モネータ、タマラ・ロペス、クリスティアン・ロサーノ、〈g〉パコ・ハラーナ、〈c〉アントニオ・カンポス他
[場]コルドバ グラン・テアトロ
[料]8~21ユーロ
11/15(金)20時30分『エル・ソンブレロ』初演
[出]〈b〉エステベス/パーニョス舞踊団
[場]コルドバ グラン・テアトロ
[料]10~24ユーロ
11/16(土)20時30分『マパ・ムンディ』
[出]〈c〉エル・ペレ
[場]コルドバ グラン・テアトロ
[料]10~24ユーロ
11/22(金)20時30分『メメント』
[出]〈c〉マイテ・マルティン、〈g〉アレハンドロ・ウルタード
[場]コルドバ ゴンゴラ劇場
[料]招待状のみ

[問]www.nacionaldearteflamenco.org

2019年9月24日火曜日

ウエルバのフラメンコ祭



ウエルバのフラメンコと言うと、ちょっと前までは、ファンダンゴ・デ・ウエルバ一辺倒、じゃないけれど、出身アルティスタもパコ・トロンホやニーニョ・ミゲルくらいで、それほどフラメンコが盛んな印象はなかったのだけれど、ここ20年くらいだろうか、たくさんのアルティスタが巣立ってきている。
アルカンヘル、アルヘンティーナ、ロシオ・マルケスら歌い手はもちろん、踊り手でもラファエル・エステベスやエル・チョロ、マリア・カネア、ギターではフアン・カルロス・ロメーロ、パコ・クルサード…

で、フラメンコ祭。まだ4年目ですが、だからかな、出演アルティスタの出演時間まで明治されているというのが新しい。劇場公演だけでなく、野外無料公演があったりするのも良いですね。


◇第4回ウエルバ フラメンコ祭
10/1(火)20時
[出]〈c〉ティナ・パボン
[場]ウエルバ カハソル財団
10/2(水)21時
[出]〈b〉エル・チョロ、22時〈c〉ランカピーノ・チーコ
[場]ウエルバ グラン・テアトロ
10/3(木)21時
[出]〈c〉ヘスース・メンデス、22時30分〈g〉ペペ・クルサード
[場]ウエルバ グラン・テアトロ
10/4(金)21時
[出]〈ピアノ〉クリスティアン・デ・モレ、22時〈g〉ディエゴ・デル・モラオ、23時〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ
[場]ウエルバ バリオ・オブレーロ
10/5(土)21時
[出]〈c〉フリアン・エストラーダ、22時〈b〉マリア・カネア、23時〈c〉マリア・テレモート
[場]ウエルバ バリオ・オブレーロ
10/6(日)『カオティコ』
[出]〈g〉ボリータ・ビッグ・バンド
[場]ウエルバ カサ・コロン
[問]www.huelvatickets.com(グランテアトロ公演の前売り)1、4、5日の公演は無料。

2019年9月22日日曜日

マノロ・マリンへのオマージュ

9月20日、セビージャの名舞踊教授、マノロ・マリンへのオマージュが、セビージャのアントニオ・ルイス・ソレール舞踊専門学校において、行われました。
彼の愛弟子たち、そして、仲間たちが企画し、実現させたもので、マノロは内容を全く知らされずに会場にくると、
「最初にクリスティーナ(オヨス)の髪が見えて、皆の顔と拍手でもう…」
とはマノロ談。


カルメン・レデスマ、クリスティーナ・オヨス、アナ・マリア・ブエノ、ホセ・アントニオらが壇上で迎えられ、感きわまるマノロ。



喜びはバイレになって出てしまう。



この場に入れなかった教え子や仲間達、マリア・パヘスやカナーレス、クリージョらからのビデオメッセージの後、壇上に呼ばれたのはマノロの姉妹。
これもサプライズ!




マノロがその昔、コンビを組んで踊っていて、バスクでの舞踊教授活動を経て今はマドリー在住だという妹と、教室の上に住んで事務をしていた妹。



客席にも多くの踊り手たち。
Jアントニオ・ヒメネス、ペパ・モンテス、メメ・メンヒバル、フアン・オルテガ、ホセ・オルテガ、イニエスタ・コルテス、イサベル・ロペス、カルメン・ロサーノ、フェルナンド・ロメーロ、マヌエル・ベタンソス、ラファエル・カンパージョ、エレナ・パチョン、ピラール・アストラ、フランシス・ヌニェス…日本人でもテレサ西塚さんやチャリートさんが。

マノロには習ってないだろうけど、仕事上の付き合いがある人もいれば、かつての生徒も。


そして、舞踊学校の教室に、彼の名が付けられた!



 また感極まって涙がにじむ。






やっぱり心の高ぶりはブレリアで。
踊り手が歌うブレリアを踊るビデオはこちら



かつての生徒たちに子供達へのレッスンを大切にとアドバイス。



おめでとうマノロ先生!

オーガナイザーの皆さん、ありがとうございました!

2019年9月18日水曜日

セビージャ ギター祭

スペインのギター祭というとコルドバが有名ですが、セビージャにもあるのです。
もともとはクラシックギター中心のフェスティバルとして始まったのですが、数年前からはフラメンコ・ギターのコンサートやコンクールも。

コンクールは年齢国籍プロアマ不問。25日まで参加申し込みできます。
ビデオ審査を通った人が準決勝に進みます。優勝賞金は1000ユーロだそう。
まずはビデオなので日本からでも参加できますよ。ぜひ!

なお、今年の開幕コンサートはカニサーレス。
「恋は魔術師」を歌うのは元バイラオーラでスペイン歌謡歌手のジョアナ・ヒメネスです。楽しみ!

◇第10回セビージャ ギター祭 ※フラメンコ関係のみ
9/28(土)~10/5
9/28(土)21時ホアキン・ロドリーゴ『アランフェス協奏曲&アンダルシア協奏曲』、マヌエル・デ・ファリャ『恋は魔術師』
[出]〈g〉カニサーレス他
[場]セビージャ カルトゥハ・センター
10/1(火)20時30分『ムシカ・カジャーダ』
[出]〈g〉ペドロ・シエラ他
[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ
10/2(水)12時
ドキュメンタリー映画『オメガ』上映&座談会
10/3(木)17時~19時
第4回国際フラメンコ・ギター・コンクール準決勝
[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ
10/4(金)20時30分
第4回国際フラメンコ・ギター・コンクール決勝ガラ
[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

[問]https://www.guitartfestivalsevilla.com

2019年9月17日火曜日

セビージャでの日本人公演『シン・フロンテーラ』

アルチドーナから帰った翌日はセビージャのペーニャでの日本人公演へ。
ペーニャ・フラメンカ・エル・セロ・デル・アギラは、元国立バレエ第一舞踊手ルイス・オルテガやラファエル&アデラ・カンパージョらを生んだフラメンコな地区でもあります。

日本で活躍中の歌い手、エル・プラテアオが、故郷セビージャに日本の踊り手を紹介する、という感じなのかな。金曜も公演があったようですが、それはアルチドーナと重なっていて残念ながら観ることができませんでした。
当初、土曜夜に予定されていたのですが、雨が降りそうということで日曜昼に延期。


まずはこのペーニャのメンバーでもあるトゥデラのギターソロでグラナイーナ。


踊りのトップバッターは田中菜穂子でソレア。
細い体で渾身のソレア。



髪もクラシックな感じにカーブをつけるなど工夫しています。


でもソレアで笑顔?と思ったら、踊っているのが嬉しくて楽しくてつい漏れてしまった笑みだったそうな。なるほど。


遠藤郷子のカンテ・ソロはマラゲーニャ。丁寧に歌っていき、ペーニャの皆さんにも好評。今度は違う曲も聴きたいな。



一部の最後は大城まどか。男装でのシギリージャ。

細身の長身。モデルのようなアジアン・ビューティ。
きっちり細い足を入れていくのだけど、床が悪くて音が聞こえない。
こういう時は細い足をはしょってここぞという時に音を鳴らす方が効果的かも。


形が綺麗なので、柔らかい女性的な曲も似合いそう。

休憩を挟んで二部の始まりはプラテアオのファンダンゴから。
 熱唱。
 なんか日本にいる時よりもよりのびのびとした感じ。広がりがあるね。


北原ゆかは華やかな衣装でバタ・デ・コーラでアレグリアス。


 表情もいいし

手の形が綺麗。


そして堀江朋子のタラント。風格と重み。
これぞタラントという王道のタラント。




そして大トリはサマラちゃんのカンテソロでタンゴ。

教わった訳ではなく、見て覚えたそうな。すごいね。


最後はブレリアで引っ込んだのでした。



いやいやなかなか良い公演でございました。
昼間、自然光の中でのフラメンコもいいな。
出演者は汗だくだったと思うけど、なんか、リラックして、本領発揮していたのでは?
暑い中お疲れ様でした!

2019年9月16日月曜日

第2回カビルド・フラメンコ最終日

19時音楽堂ではハビエラ・デ・ラ・フエンテの『エレヒア・パラ・フェルナンダ・ロメーロ』

フェルナンダ・ロメーロはハエン県リナーレスに生まれコルドバで育ち、セビージャで亡くなったヒターナのバイラオーラ。
その名を知っている人はかなりのフラメンコ通のはず。
チリ人のバイラオーラ、ハビエラが、今や忘れられた存在となったフェルナンダについて調べ研究。
で、彼女についての講演と踊りと芝居が混ざった作品が出来上がったのであります。

まずはフェルナンダのビデオから。タラント。
チンチネスもしくはクロタロと呼ばれる金属製の小さなシンバルを手につけて踊る。
彼女の代表曲。

ハビエラがフェルナンダを語る。
フェルナンダの娘マティルデがそれを助ける。

ハエンで生まれ、コルドバで育ち、小さい時からフィエスタで踊り、オーディションを受け、フアニート・バルデラマの一座でデビュー。後、多くの歌い手の一座で活躍したフェルナンダ。



ハビエラの踊りはフェルナンダの踊りを再現するのではなくて、今風のモダンな感じもあるのですが、フェルナンダのスピリッツと言うか、フェルナンダの熱を、テンペラメントを引き継いでいる感じ。


マティルデは存在感でフェルナンダのイメージを再現しているよう。










彼女のまっすぐな思いが伝わって来る舞台でありました。

21時からは高校校庭で『ビスナガス』。
マラガのフラメンコをテーマにした作品で、2008年ニューヨークで初演。
ただし、出演者は大幅に変更されています。が、ベースとなるのはマラガ出身のアルティスタ。

客席から登場したベルディアーレス楽団に始まります。
マラガの山間部に伝わる民謡で、太古の昔から伝わるとも言われますが、リズム的には19世紀前半スペインの音楽ボレロだとのことですが、マラガ地方に伝わるファンダンゴの元祖のようなものです。
花と鏡で飾られ、色とりどりのリボンを垂らした帽子をかぶったミュージシャンたち。
ギター、タンバリンと、小さなシンバルのようなプラティージョを両手で打ち合わせて鳴らして伴奏します。




クラシックも弾くホセ・ルイス・ラストラの弾くレクオーナのマラゲーニャ


全員が舞台に上がり、フラメンコのベルディアーレスに。


エル・サバスという歌い手はロンデーニャを歌い、


アンパーロ・エレディア“レポンパ”が歌う、叔母レポンパのタンゴを(伴奏はフアン・レケーナ)

地元アルチドーナの踊り手、アナ・パストラーナが踊る。




ベルディアーレスのグループの人が歌うプレゴンはフラメンコ化されてないプリミティブな感じ。


チェロ・ソトの熱唱。

オルビド・ランサのバイオリンが響き、 


ビルヒニア・ガメスが切々と歌い上げ



カルメン・ゴンサレスが踊る。


最後は再び全員で華やかに。



ベルディアーレスとマラゲーニャとロンデーニャとタンゴの周りをぐるぐる回る。
二人の俳優の狂言回しも悪くない。

でもなんといってもベルディアーレスの力。
古いものなのに今も生き生きしていて、エネルギーを発しているのがすごいなあ。
どうぞビデオもご覧くださいまし。