今年、ヘレスのフェスティバルとフィエスタ・デ・ブレリアと言う、フラメンコのメッカ、ヘレスを代表する二大フェスティバルに、歌い手として出演した今枝友加。
先日、カンテライブも行ったばかりの彼女の、踊り手としてリサイタル。
個人的にすごく色々納得できた舞台でありました。
歌い手である今枝友加は踊り手である今枝友加なしにはありえないし、反対に踊り手である今枝友加は歌い手である今枝友加なしにはありえない。
彼女のフラメンコは、二つがあってのものなのですね。
プレセンタシオンはガロティン。帽子の扱いも結構凝ってる楽しい一曲。
他の日本人舞踊家にはなかなか真似のできない、いいデテールがいっぱいで、
もうほんと、そんなに足とか、何もやらなくてもいい、という感じ。
デテール、言葉で表現するのは難しいけど、ちょっとした間合いや仕草、目線。
コンパスと動きの関係などでございます。
その後ゲストのロベル・エル・モレーノのブレリアの後に見せたアレグリアスでも、
二部でのソレアでもそうなのだけど、一つ一つの動きにセンティード、意味がきちんとある。うわべだけを真似しているのではなく、ここはこういう気持ちを込めて、ここはこのレトラ、このメロディに反応して、これ、っていう感じがあるのだ。
彼女は振り付けをなぞっているのではなく、フラメンコを踊っている。
自分のフラメンコなんだよね。
それは彼女が歌う事と無縁ではないだろう。
細かいことを言えば、正面向くとき、少しはすに構えた方が奥行きが出て、もっとかっこよくなるとか、前半、髪がほどけてざんばらになっちゃったのはちょっと残念、とか、ソレアの衣装で胸元締めすぎて首が短く見えるのは損、とかあるけれど、そんなことは些細なことで、肝心要の大元がちゃんとしている。でもだからこそ、細部を色々気をつけるともっともっとよくなると思う。
今度はスペインで踊りも是非!
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