2018年5月10日木曜日

タレント・フラメンコ・コンクール優勝者ガラ

セビージャ、セントラル劇場では昨年開催されたタレント・フラメンコ、コンクール優勝者ガラ公演。
クリスティーナ・ヘーレン財団がアンダルシア・フラメンコ機関の協力で行ったこのコンクール、優勝者には財団での年間コースの奨学金が授与される。

舞踊部門のアドリアン・ドミンゲスはシギリージャ。
91年セビージャ生まれ。今セルバトリオやマノロ・マリンのアカデミアで習い、タブラオ、パラシオ・アンダルースなどで活躍し、後、マドリードに出てカサパタスなどで踊っているとか。体はよく動くが、シギリージャでもブレリアでもソレアでも同じような踊りだろうな、って思わせる、三拍子系サパテアードの繰り返しはつまらない。靴のかかとの一方がベージュでもう一方は黒ってのはなぜ? 個人的には黒がいいなあ。靴裏もベージュは悪目立ち。で、気になったのが足首がぐらっとすること。あれなんでだろう?

続くギター部門はムルシア出身ブラス・マルティネス。ソロでグラナイーナ。実際に突っかかるわけではないけれど、つまずくような感じがあるのはなぜ? パルマ二人とのブレリアは、ファルセータのメドレーで、曲全体としての統一感などはない。まだまだか。

最後に登場したカンテ部門優勝のレラ・ソトが素晴らしかった。
ビセンテ・ソトの娘。ソルデーラの孫。アントニオ・ヘロの息子ノノ・ヘロの伴奏で、バンベーラ、ティエント・タンゴ、シギリージャ。
このままリサイタルでもおかしくない実力。音程の良さではすでに父を超えている。
強弱のつけ方、かすれ、など、いやあ、もう立派なプロです。

後で聞いたところによると、彼女も財団に少し通ったそう。
これからどんどん良くなっていくことに期待。

でも後の二人はまだ通わなくちゃいけないような。。。
 

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