2018年3月12日月曜日

ヘレスのフェスティバル カルペータ「ア・バイラール」

ファルキートの末弟、カルペータの初めてのリーダー作品。
あれは確か大震災の年だから7年前、母ファルーカの作品に出演していた彼の凄さに目を見張った。当時13歳。子供が踊ったと言う感じではなく、すでに踊り手として、一人前で、感服したのを覚えている。
その後も何度か、兄たちと競演しているのを見たけど、初の作品ということで期待したのだが。
結論から言うと非常に残念だった。

まず照明がひどい。バックミュージシャンの方が踊り手よりも明るい、ということもままあり、カルペータに当たっていても、顔が陰になっている。初演、ということを考えてもひどすぎる。
© Festival de Jerez/Javier Fergo


シギリージャから始まるが、これがカナーレス風。
ソレア/カーニャも、途中で踊るのをやめて、拍手を待つような感じ。ホアキン・コルテス風? ラファエル・アマルゴじゃないんだから。

万事がそんな感じで、一曲をきちんと踊ると言うよりも、途中でほったらかして歩いたり、出てくるなり、お辞儀したり、わけがわからない。

お友達なのか、エレキベースを弾いていた男が、ピアノの弾き語りを長々としたり(それも歌もピアノも上手ではない)、ギターソロが二曲続いたり、また歌い手でも一人、音程が良くないのがいたり。

カナーレスやコルテスのビデオ見過ぎなのかなあ。
すごくいいものは持っているのにもったいない。
自分一人でやりたい、と思ったのかもしれないが、まだまだです。
誰かが助けてあげないと。

© Festival de Jerez/Javier Fergo

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