2016年2月23日火曜日

ヘレスのフェスティバル4日目/マルコ・フローレス「エントラール・アル・フエゴ」

4日目は17時からマドリードのコンセルバトリオ、王立マリエンマ舞踊専門学院の舞踊団ラレアルの公演があり観に行きたかったのだけど時間的に困難で残念。2年前にもヘレスで公演したのだが、学校だから今回は前回とメンバーは全くちがう。それでも、前回に負ける劣らずよい公演だったとのこと。
Foto Javier fergo para Festival de Jerez

観れずに本当に残念。

21時からのビジャマルタ劇場でのマルコ・フローレスの公演「エントラール・アル・フエゴ」 。カルメラ・グレコとアレハンドロ・グラナドス、二人のベテラン舞踊家をゲストに、マルコと3人の若手、アゲダ・サアベドラ、クラウディア・クルス、ホセ・マヌエル・アルバレスが出演。ルイス・モネオ、マヌエル・ガーゴ、エミリオ・フロリドの歌、ギターはホセ・アルマルチャ。演出にセビージャの鬼才、フアン・カルロス・レリダが入った、なかなか面白い舞台。
エントラール・アル・フエゴ、とはゲームに参加する、という意味になる。
ベテラン、若手、クラシック、フラメンコ・フラメンコ。様々な要素をもつアルティスタたちがそれぞれの本来の領域とは違うものに挑戦していくという趣向のようだ。

Foto Javier fergo para Festival de Jerez

ダンサーの衣裳は赤一色。ミュージシャンは黒。
幕があがると皆が仮面をつけている。赤のキラキラ光る、プロレスラーのような、フェンシングの面をかざりつけたような仮面をとるとマルコ。彼だけ赤い衣裳に黒の線のタータンチェック。赤一色のゲーム、ということか。

赤い電飾に飾られた舞台で繰り広げられるブレリアの宴。
カスタネットやサパテアードでの会話。
ブレリア、カンティーニャ、ソレア、シギリージャ、グアヒーラ。アルバイシン。

Foto Javier fergo para Festival de Jerez

ここ数年アメリカでも活躍しているということで、お久しぶりなアレハンドロの昔ながらの、ファルーコ風ソレアもいい味をだしている。
マルコのシギリージャも、彼の優美な動きとクリアな靴音が心地よかったけれど、私が最も気に入ったのは最後の、マルコがカルメラと踊ったグアヒーラ。スペイン国立バレエに彼が振り付けたおとこたちのグアヒーラもよかったが、ベテラン、カルメラが今風の振りを踊りこなす、このグアヒーラも、ユーモア感覚もあり楽しい出来。

Foto Javier fergo para Festival de Jerez

記者会見のとき、赤い作品、とはいってたけれどしかしまあ、ここまで赤いとは。
ひとつの趣向としてはありだろうけど、赤にこだわる意味がそこまであったのかどうか、という疑問は残る。


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