セビージャ、セントラル劇場、フラメンコ・ビエネ・デル・スールはフアナ・アマジャ。なんだかひさしぶりな気が。調べてみると2011年ヘレスでアントニオ・エル・ピパ公演のゲスト出演をみたのが最後のようだ。かつてはビエナルで主演した作品などもあったのだけど、基本、自分で作品作りをするタイプじゃないということもあって大きな舞台には遠ざかっていたのだろうか。それとも私がみていないだけか。基本クラス中心にやってきたのかもしれない。
幕が開くと下手に2段の台。高い方には4人の歌い手、低い方にはギターとパーカッション。そのギター、フアン・カンパージョのソロから始まる。 ロンデーニャ。
続いてシギリージャのファルセータを弾いてマルティネーテのカンテソロが次々に。
踊りの公演なのに、なぜ踊りが始まるまでにこんなにかかるんだろう、と思ってると
舞台奥からフアナ登場。シギリージャ。緑と赤のまだらのような衣装。強力なサパテアード。
続くアレグリアスはゲストのエル・チョロ。さらに強力なサパテアード。うまいんだけど、ずーっと同じ調子。で不思議な回転をする。
カンテソロのマラゲーニャ/アバンドラオはなぜこのメンバーでこの選曲? というくらいにこなれていない。
フアナ、チョロにフアナの娘ナサレも加わって3人のブレリア。
ナサレのタンゴ。
フアナのソレア。青いマントンをまとって入ってくるけどマントンで踊るわけではなく、すぐに脱ぎ捨て、水色にラメというアナ雪風の衣装(髪が金色の三つ編みなのでよけいそうみえるのかも)でまたサパテアード。サパテアードしないときの振りが最初のシギリージャと全く同じだったり、ファルダたくし上げすぎて下着がみえたりちょっと残念。
そういえば25年以上も前、彼女の踊りを野性的だがフラメンコ的ではない、という人もいたなあ。
サパテアードをフラメンコの第一の魅力ととらえる人は堪能できたことだろう。でもコンパスの呼吸や抜き、歌を踊る腕や身体を楽しみたい私にはあわないのかも。
バックも呼吸があってない感じだったしなあ。
タイトルの「モロンが踊る」はどうなんだろう。たしかにフアナはモロン生まれだけど、バックにモロンの人がいるわけでもない。ペペ・トーレやハイロ・バルールらが出演したビエナルの公演を思い出しつつ、帰途についたのでありました。
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