ベテランたちの共演をみてきました。
セビージャ、マエストランサ劇場の「メモリア」
おととい亡くなったサジャーゴやネグロ・デル・プエルト、フェルナンダ、ベルナルダ、ソルデーラ、アデラ・デ・チャケータ、ニーニャ・デ・ラ・プエブラ、チャト・デ・ラ・イスラ、トマサ、ピエ・デ・プロモ、パコ・バルデペーニャ、ルイス・カバジェーロ、エンリケ・オロスコ、チャノ・ロバートらが出演した1994年ビエナルの「ベネラブレス」(皆、故人となってしまった)を企画した元ビエナル監督ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボの企画で、60代、70代のアルティスタたちが出演する舞台。
グアルベルトのシタールとラモン・アマドールのギターによるグラナイーナとベルディアーレス。グアルベルトはかつてスマッシュというセビージャのロックグループにいた人で、シタールでマヌエル・アグヘータやリカルド・ミーニョらフラメンコ・アーティストとも共演している人。セビージャの人は好きなんですね、この人が。
パコ・タラントのソレアはメレンゲ・デ・コルドバの伴奏。トリアーナのソレアやソレア・アポラなど様々なスタイルを歌い継いで行く。伴奏との呼吸が今ひとつなのが残念。
会場案内の女性に手をひかれて舞台に登場したパコ・デル・ガストールのソロ。
これが良かった。ギターが鳴っている。つまびく音の美しさ。その組み合わせの妙。
会場からもオレ!の声。
ホセ・メネセは無伴奏でフアン・ガルシアのロマンセ。72歳とは思えない声量だ。
カネラ・デ・サン・ロケがパコ・デル・ガストールの伴奏でブレリア・ポル・ソレア。この伴奏もよかったです。昔ながらの、というべきか、昔なつかしい、というべきか。
フェルナンダの伴奏の録音などでききなれた、あの感じであります。
そしてカレーテ。ギターはラモン・アマドール、歌はマノロ・セビージャとボケロンであります。ボケロンは健在! なんでこの人があまり舞台に出てないのかわからない。そしてカレーテ。この人はエンターテイナー。人を楽しませることが楽しくて仕方が無いという感じ。ほっこりします。
再びカネラ・デ・サン・ロケでシギリージャ。
メネセもパコの伴奏でティエント。メネセがコルドバのコンクールに出たときパコが伴奏してたそうだ。1965年、50年前のことであります。
再びグアルベルトとラモン・アマドールでセビジャーナスがあって
最後はヘレスの婆様4人。素人の歌に素人の踊り。プロがずっとやってきたあとでこれでしめってどうなんでしょう。格好も衣装ぽいのは一人だけであとはちょっときれいめって位の感じ。隣の婆様の踊りをみるのにも高い入場料を払わなくちゃいけない時代になったということなんでしょうか。
最後カレーテが少し盛り上げてはくれたけど、トータルでなんだかなあ感があるのはこの最後のばあさんたちのせいですな。最初にばあさんたちで始めるて最後カレーテとかの方がよかったんじゃないかなあ。
20年前のビエナルのときとはあまりにもアルティスタたちの格が違い過ぎる、と実感したことであります。役者が足りない、というのが根本的な問題。
あ、当初、出演予定だったラ・ネグラは闘病中のようです。よくなってほしいものでございます。
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