パコ・デ・ルシアの兄で
パコのグループのギタリストだったアントニオ・サンチェスの父
アントニオ・サンチェスが5月17日3時に亡くなった。
1942年生まれだから72歳。
マリア、ラモンにつぐ、サンチェス家の次男は
フラメンコの道に進まず、
若くしてアルへシラスのホテルで働き始め
後、マドリードのホテル、アルカラに長くつとめていた。
アントニオと知り合ったのはマドリードのバル、カンデーラだったと思う。
モップを頭にのせて「ほら、ルベン」とか、
冗談ばかりいっているのがいかにもアンダルシア、カディスの人らしい。
楽しいお酒だった。
パコのアランフェスの録音のためのライブにも
彼に切符をもらっていったんだよね。
ひったくりにあったときお金借りたこともあったよ。
それから幾歳月。
タブラオ、エル・フラメンコにでてた若いギタリスト、アントニオ・サンチェスが
彼の息子とわかってうれしかったのは何年前になるだろうか。
ここ数年はご無沙汰だったが
パコのマドリードでの通夜で
棺の前にたたずむ彼の憔悴し切った姿に心痛めた。
アルへシラスに来ていなかったので
その健康を心配していたのだが。
やすらかに。
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