2014年5月27日火曜日

イスラエル・ガルバン「ロ・レアル」マックス賞三部門受賞

スペインの舞台芸術のアカデミー賞とでもいうべき存在のプレミオ・マックス、
マックス賞の授賞式が5月26日マドリードで行われ
イスラエル・ガルバン「ロ・レアル」が
舞踊作品、振付、男性舞踊家と三部門で受賞した。
なお女性舞踊家では作品「アイ!」におけるエバ・ジェルバブエナ。
ちなみに舞踊作品部門のファイナリストにもエバはノミネート。
また振付けと女性舞踊家部門には
ロシオ・モリーナ「アフェクト」もノミネートされていた。
 
イスラエルは不在で
共演者のベレン・マジャとイサベル・バジョン、
マネージャーのシスコが賞を受け取った。


おめでとう!

また亡くなったマリア・デ・アビラが名誉賞を受賞した。

 

2014年5月26日月曜日

ポタヘ・ヒターノ


最も歴史の古いフラメンコ祭、
ウトレーラのポタヘ・ヒターノ。

もともとウトレーラのロス・ヒターノス信者講の資金集めが目的ではじまり
今も昔も有名アーティストをよんでたくさんのお客を集めようとするこのフェスティバル。
 ガルバンソ、ひよこ豆の煮込みをふるまったことで
ジプシー煮込み、ポタヘ・ヒターノという愛称がつき
それが正式名称に。

今年はサラ・バラスが登場です。


昔はこのフェスティバルがシーズンかわきり、
という感じだったのだけど
今はこれよりも前にいくつかのフェスティバルが。
このフェスティバルが過ぎればアンダルシアはもう夏。
 このあとも毎週末
あちこちの村でフラメンコ祭が開かれます。


◆第58回ポタヘ・ヒターノ・デ・ウトレーラ サラ・バラスに捧げる。
6/28(土)22時30分
[出]〈c〉パンセキート、エル・ペレ、アウロラ・バルガス、トマス・デ・ペラーテ、マリア・トレド
[場]セビージャ県ウトレーラ サレシアーノ学校校庭
[問]http://www.potajegitano.com/

2014年5月24日土曜日

第3回ビジャ・ロサ フラメンコ舞踊コンクール


マドリードのタブラオ、ビジャ・ロサが主催する
舞踊コンクールが今年も開催される。
優勝1000ユーロ
準優勝500ユーロと賞金は低くても
タブラオに出演できるのは魅力。

18〜26歳が対象で
申し込み締め切りは6月22日。
ビデオ審査後、
予選が7月13日と20日。
決勝は27日。

 nao
詳細はこちらから。

2014年5月23日金曜日

ロス・パラシオスのミステーラ祭

 ラ・ミステーラはセビージャから南にいったロス・パラシオスで
1973年にはじまった、フラメンコ・フェスティバル。
かつてはほかのフェスティバル同様の、
複数のアルティスタが一晩に出演するタイプだったが、
今は日替わりの出演者、作品というプチビエナル?タイプ。

フェスティバルが若手アルティスタにおくるベネンシア・フラメンカ賞、
今年の受賞者はヘレスのギタリスト、マヌエル・バレンシア。
ヘスース・メンデスやホセ・メルセなど
歌伴奏で活躍中の29歳。

なお期間中、劇場ロビーでは「フラメンコ・プロジェクト」写真展も開催。

ちなみにミステーラは農業で有名なこの町名物の甘口ワイン。
フェスティバルは市役所とペーニャの共催であります。



★ラ・ミステーラ・フラメンコ祭
6/4(水)22時
[出]〈g〉マヌエル・バレンシア
6/5(木)22時
[出]〈c〉ホセ・メルセ、〈g〉マヌエル・バレンシア
6/6(金)22時
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス
6/7(土)22時「バイレ・パラ・ボス・イ・ギターラ」
[出]〈c〉ミゲル・オルテガ、〈g〉ラファエル・ロドリゲス、〈b〉フェルナンド・ロメロ
[場]セビージャ県ロス・パラシオス・イ・ビジャフランカ 市立ペドロ・ペレス・フェルナンデス劇場
[問]http://www.lospalacios.org/

2014年5月22日木曜日

ウトレーラ・スエナ

ウトレーラの市役所主催によるクルシージョ、
ウトレーラ・スエナが今年も開催される。

クラシックとフラメンコの2ジャンルがあって
クラシックではギター、クラリネット、サックス、トランペット、パーカッション、
フラメンコではギター、カンテ、ピアノ、パーカッションとマリンバと
様々な楽器を学ぶことができる。

グループレッスンのほかに個人レッスンがあるというのがこのクルシージョの特色。
なお、14日はドランテス、15日はトマス・デ・ペラーテ、
16日には先生たちの、17日には生徒たちのコンサートも開催。
入場無料です。

◆第7回ウトレーラ・スエナ
7/14(月)〜18(金)
[教]〈g〉ダニ・デ・モロン、〈c〉トマス・デ・ペラーテ、〈piano〉ドランテス、〈perc、 マリンバ〉アントニオ・モレーノ
[内容]1時間半×4回のグループレッスンと45分の個人レッスン2回がセット。
[料]180ユーロ、ピアノのみ300ユーロ
[場]セビージャ県ウトレーラ コンセルバトリオ
[問]www.utrerasuena.org

2014年5月21日水曜日

フラメンコ・オイ賞

スペイン全国のフラメンコ批評家、ジャーナリストらによって選出される
フラメンコ・オイ賞。
その第15回の授賞式が5月20日、マドリードのタブラオで行われた。
今年、2013年度の受賞者は以下の通り。



特別賞;リカルド・パチョン
プロモーション;ヘレスのフェスティバル
ジャーナリズム;フラメンコ・ラジオ
書籍;ホセ・マヌエル・ガンボア
「僕たちのアメリカのおじさん、サビーカスの書簡。 その作品を曲ごとに」
DVD;カルメン・アマジャ「ラ・レイナ・デル・エンブルホ・ヒターノ」
男性舞踊手;マヌエル・リニャン
女性舞踊手;エバ・ジェルバブエナ
プロデューサー;ボリータ。マリナ・エレディア「ア・ミ・テンポ」
インストゥルメンタルCD;ディエゴ・アマドール「Scherzo Flamenco」
ギター伴奏;ヘスース・ゲレーロ
カンテ新人;ホアキン・デ・ソラ「プリンシピオ」
ギターソロ;フアン・マヌエル・カニサーレス「ファリャ・ポル・カニサーレス」
カンテ;マリナ・エレディア

2014年5月20日火曜日

アンダルシア・フラメンコ舞踊団グラナダ公演

毎夏恒例
アルハンブラ内のヘネラリフェ庭園にある野外劇場での
ロルカにちなんだフラメンコ公演。
今年は
アンダルシア・フラメンコ舞踊団による
「エン・ラ・メモリア・デル・カンテ1922」

一ヶ月半に渡り上演されるので
夏休みスペインにお越しの人は必見。

 

なおこの舞踊団の群舞で現在3人を募集中

作品自体はコルドバで初演され
後、セビージャやヘレス等でも上演されてます。

間口の大きい野外劇場ということで
また違う顔をみせてくれるかもしれない。

★アンダルシア・フラメンコ舞踊団「エン・ラ・メモリア・デル・カンテ;1922」
7/22(火)~8/30(土)
[出]アンダルシア・フラメンコ舞踊団
[場]グラナダ ヘネラリフェ劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/culturaydeporte/bfa/

2014年5月18日日曜日

「アイーダ・ゴメス スペイン舞踊の粋と前衛」展

マドリード郊外ポスエロ・デ・アラルコンの
エスパシオ・クルトゥラル・ミラで
「アイーダ・ゴメス スペイン舞踊の粋と前衛」展が
5月14日から開催中

14歳でスペイン国立バレエ団に入団、ソリスト、第一舞踊手、
そして監督をもつとめたアイーダ・ゴメス。
退団後は自らの舞踊団を率い
スペイン各地をはじめ、ロシアやイギリス、アメリカなどでも
大舞台を踏んで来た彼女。
2004年にはスペイン国家舞踊賞を受賞している。
その作品「カルメン」「ペルミテメ・バイラルテ」「アダリ」の衣装や
靴、ペイネータなどの小物、
そしてカルロス・サウラ、パコ・ルイスらによる写真などで構成されている。

なお5月31日には同地のミラ劇場で「ペルミテメ・バイラルテ」を公演予定。
開演は20時で入場料は15ユーロ。
前売りはこちらから


展示は6月3日までで
月〜土は11〜14時、17〜20時
日祭は11〜14時/

2014年5月17日土曜日

さよなら アントニオ

パコ・デ・ルシアの兄で
パコのグループのギタリストだったアントニオ・サンチェスの父
アントニオ・サンチェスが5月17日3時に亡くなった。

1942年生まれだから72歳。

マリア、ラモンにつぐ、サンチェス家の次男は
フラメンコの道に進まず、
若くしてアルへシラスのホテルで働き始め
後、マドリードのホテル、アルカラに長くつとめていた。


アントニオと知り合ったのはマドリードのバル、カンデーラだったと思う。
モップを頭にのせて「ほら、ルベン」とか、
冗談ばかりいっているのがいかにもアンダルシア、カディスの人らしい。
 楽しいお酒だった。
パコのアランフェスの録音のためのライブにも
彼に切符をもらっていったんだよね。
ひったくりにあったときお金借りたこともあったよ。

それから幾歳月。
タブラオ、エル・フラメンコにでてた若いギタリスト、アントニオ・サンチェスが
彼の息子とわかってうれしかったのは何年前になるだろうか。
ここ数年はご無沙汰だったが
パコのマドリードでの通夜で
棺の前にたたずむ彼の憔悴し切った姿に心痛めた。

アルへシラスに来ていなかったので
その健康を心配していたのだが。

やすらかに。

2014年5月6日火曜日

パンプローナ・フラメンコ・フェスティバル

牛追い祭りで有名な北スペイン、パンプローナ。
この町でこの夏、大規模なフラメンコ祭が開催される。
 フラメンコ・オン・ファイアと題され
この町の国際会議場ホールを主舞台に
現代フラメンコを代表するアルティスタたちが日替わりで登場する。

1500人収容の大ホールと400人収容の室内楽ホール、
そして昔の要塞が公園になったところの三カ所。

 なおこの大ホールで5月15日、16日の両日、
ホアキン・コルテスの公演「ヒターノ」も上演される。


★フラメンコ・オン・ファイア2014 パンプローナ・フラメンコ・フェスティバル
8/26(火)22時「メドゥサ。ラ・グアルディアナ」
[出]〈b〉サラ・バラス舞踊団
[料]25〜40ユーロ
8/27(水)22時
[出]〈g〉トマティート・セクステット
[料]20〜34ユーロ
8/28(木)22時
[出]〈c〉ホセ・メルセ
[料]20〜35ユーロ
8/29(金)22時
[出]〈c〉ニーニャ・パストーリ
[料]20〜35ユーロ
8/30(土)22時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
[料]20〜35ユーロ
8/31(日)19時30分
[出]〈b〉カリメ・アマジャ、スサナ・カサス、ベレン・ロペス、エル・フンコ
[料]20〜35ユーロ
[場]パンプローナ アウディトリオ・バルアルテ サラ・プリンシパル
8/28(木)19時30分
[出]〈c〉アルカンヘル
[料]28ユーロ
8/29(金)19時30分「27へネラシオン・フラメンカ」
[出]〈g〉フアン・カルモナ、〈c〉ソレア・モレンテ、ホセ・エンリケ・モレンテ
[料]28ユーロ
8/30(土)19時30分
[出]〈g〉ペペ・アビチュエラ、ホセミ・カルモナ
[料]28ユーロ
[場]パンプローナ アウディトリオ・バルアルテ サラ・デ・カマラ
8/31(日)21時30分
[出] キコ・ベネノ、〈c〉トマシート、ソレア・モレンテほか
[場]パンプローナ ラ・シウダデラ
[問]http://www.flamencoonfire.org

2014年5月4日日曜日

「ティタニウム」マドリード公演

フラメンコとヒップホップの競演による作品
「ティタニウム」がマドリード、カルデロン劇場で6月1日まで公演中。

ミゲル・アンヘル・ロハスとカルロス・ロドリゲスの
ロハス・イ・ロドリゲス舞踊団による公演。


公演は月、火休演で
水は20時30分、木、金は20時開演。
土曜は19時、日曜は18時。
入場料は水、木が24ユーロ
金、土、日が26〜29ユーロ。

詳細はこちらから

2014年5月3日土曜日

ホアキン・コルテスの新作「ヒターノ」

5月2日
バルセロナのティボリ劇場で
ホアキン・コルテスの新作「ヒターノ」が初演された。

主演はもちろんホアキン。
ヘマ・モネオとサライ・フェルナンデス“ピティータ” がソリストで
8人の女性舞踊手の群舞が加わる。

ギターはホアキンのカンパニーでながらくギタリストをつとめていたモントジータと
ピリピ。
 ほかにも8人のミュージシャンが参加しているという。

公演は4日までだったが好評を受け
5/29.30.6/1と同劇場で再演される。

またこのほかにも
5/15.16はパンプローナのバルアルテで、
6/6.7はバジャドリード、
7/1〜3はマドリードでも上演予定とのこと。
 
 

 

2014年5月2日金曜日

スーマ・フラメンカ

マドリード共同体のフラメンコ・フェスティバル、
スーマ・フラメンカのプログラムが発表になった。

エル・エスコリアルでの1公演をのぞきすべてが
アバディア劇場、カナル劇場とエスパニョール劇場
パコ・ラバル文化センターと
マドリード市内での公演。

またこれまで毎年12月に開催されていた
スペイン舞踊とフラメンコの振付けコンクールが
このフェスティバルの一環として7月に開催されるようになったのが目新しい。

プログラム詳細は以下の通り。
またこのほかに
カフェ・デ・チニータス、カンターレス、
カルダモモ、カサ・パタス、コラル・デ・ラ・モレリア 、
ラス・カルボネーラス、ラス・タブラス、
トーレス・ベルメハス、ビジャ・ロサなどのタブラオや
クラモーレスなどのライブハウスでも
フェスティバル記念特別公演が行われ
マドリードの若手たちをはじめ
劇場公演も行うような人たちも出演している。

 


★スーマ・フラメンカ2014
6/4(水)、5(木)20時30分「ハルディン・デル・テンブロル」
[出]〈c〉マリア・トレド、〈g〉ヘスース・デル・ロサリオほか
6/10(火)20時30分「カシダ」
[出]〈c〉ロサリオ・ラ・トレメンディータ+モハメッド・モタメディ
6/17(火)20時30分「ポル・ケ・カンタモス」
[出]〈c〉ロシオ・マルケス
6/27(金)20時「レ-トルノ」
[出]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
[場]マドリード アバディア劇場サラ・フアン・デ・ラ・クルス
[問]www.teatroabadia.com 電話91-448-1181

6/11(水)20時「ソイ・フラメンコ」
[出]〈g〉トマティート
6/12(木)20時「cu4tro」
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、〈fl.,sax〉ホルヘ・パルド、〈bass〉カルラス・ベナベン、〈perc〉ティノ・ディ・ジェラルド
6/14(土)20時「パソ・ア・パソ」
[出]〈b〉ラ・モネータ
6/15(日)20時
[出]〈c〉ホセ・メルセ
[場]マドリード カナル劇場サラ・ロハ
6/13(金)17時、14(土)、15(日)11時、「フラメンコ・エン・エル・アウラ」
[出]〈b〉シルビア・マリン、アントニオ・ガデス財団
[場]マドリード カナル劇場サラ・デ・エンサジョ
[問]www.teatroscanal.com 電話913089999

6/24(火)20時「エストゥルナ」
[出]〈c〉アルカンヘル
6/25(水)20時
[出]〈c〉ディエゴ・カラスコ「ヒピタノ」/〈b〉ミステーラ「バイランド・ラ・ビダ」
6/26(木)20時「ラテンテ」
[出]〈b〉ホセ・マジャ
6/27(金)20時
[出]〈c〉ホセ・メネセ、ランカピーノ、フェルナンド・デ・ラ・モレーナ
6/28(土)20時
[出]〈c〉ホセ・エンリケ・モレンテ「コンサート」、〈b〉へスース・カルモナ、カリメ・アマジャ、パロマ・ファントバ「ガラ・フラメンカ」
6/29(日)
[出]〈c〉モンセ・コルテス+ジャスミン・レビ「エンカンテ・ア・ドス」、〈g〉ヘラルド・ヌニェス、ディエゴ・デ・モラオ、ダニ・デ・モロン「ラ・クアトロ・デイ麺シオン」
[場]マドリード エスパニョール劇場
[問]www.teatroespanol.es 電話91-360-1480

6/21(土)20時「デスデ・アル・アルマ…アスタ・ラ・ボカ」
[出]〈c〉ロシオ・バサン
6/28(土)20時「アブリエンド・カミノ」
[出]〈b〉ウルスラ・ロペス
[場]マドリード パコ・ラバル文化センター
[問]www.madrid.org/agenda-cultural/cc-paco-rabal/home‎ 電話91-507-9740

6/28(土)20時「レ-トルノ」
[出]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
[場]サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル レアル・コリセオ・デ・カルロスIII
[問]www.madrid.org/clas_artes/teatros/carlosIII/ 電話91-890-4411

7/1(火)〜3(木)20時/第23回スペイン舞踊とフラメンコ振付けコンクール
[問]http://www.certamenflamenco.com/
[場]マドリード シルクロ・ベジャス・アルテス フェルナンド・ロハス劇場
全体
[問]http://www.madrid.org/sumaflamenca/2014/index.html