八王子のライブハウス、Bar X.Y.Z. →A。
主にロック系のミュージシャンが登場するこの店に初登場の瀧本正信。
事前告知がじゅうぶんでなかったせいか観客は少なかったものの
真っ向からカンテに取り組み歌った。
タランタ、ファンダンゴ、アレグリアス…
まっすぐ心に飛び込んでくる。
昔ながらの伝統的な歌詞を歌っても
カマロンの歌詞を歌っても
誰のまねでもない、彼ならではの歌になるのがすごい。
ちょっとなつかしい感じのする、
やさしい手触りの、
彼自身のフラメンコに対する愛があふれた
そんなカンテ。
確実につたわってくるものがある。
歌詞がわからない、とカンテを敬遠している人にもぜひきいてもらいたい。
カンテは歌詞の内容よりも
インテンシオン(意図)。
その歌詞をどう歌うかという方向性
その歌で何を伝えたいか
その歌にこめた心
が大切
だから歌詞がわからなくても涙が流れてくることがあるわけだ。
フラメンコも音楽だから
音程やリズムももちろん重要。
音程はあってる方がいいし、リズム/コンパスを外すのは論外。
でもそのインテンシオンがなければ、
伝えたい何か、歌に託した何か、歌への心がなければ
観てるこっちには伝わってこない。
なーんてことを考えながら
贅沢なライブを楽しんだ。
サイドから歌をサポートする、
ギターの鈴木尚との呼吸もぴったり。
舞踊のないフラメンコ公演は日本では少ないけれど
これからは増えてくるかな。
いってほしいな。
フラメンコの魅力は、力は決して舞踊だけじゃなくて
音楽の力もあることを
こんなライブハウスで誰か一人にでも知ってもらうことができたら
こんなにうれしいことはない。
って、きっと彼も思ってるんでしょうね。
ちなみに来月29日もまたここでライブあるそうです。
極上焼酎が揃ってて料理もおいしいよ。
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