前回、書いたAMIのエル・フラメンコ公演。
AMIのあまりの素晴らしさについ書き過ぎて
共演の萩原淳子にふれなかった。
その萩原だが、
1年くらい前に、セビージャで観たときよりも確実に成長している。
スペインでも数多くの舞台に立ってきた自信もあるだろう。
舞台度胸がついてきたし、
現地にいる強みをよくいかし、
スペインの、今のフラメンコの感覚をよくつかんでいる。
赤いバタ・デ・コーラでのアレグリアスは
表情は少し固かったようにも思うが、
舞踊自体には余裕すら感じられた。
タラントの方は、振り付けがまだ開発途中?なのかな。
いろいろやりたい気持ちが先走り、
まだ構成も整理できていないのではないように思えたのが少し残念。
歌ぶりで客席に背中を向けてレトラ半分以上というのもよくわからない。
これはなにも彼女だけの問題だけでなく
スペインの若手などでもよくあることなのだが、
次の振り、次の振りへと頭がいくあまり、気がせいて
ひとつひとつの振りがきちんと終わらず、
最後がおざなりになってしまう感がある。
観ている方からいえば
いくら難しいテクニックをつかってもそれほどわからない。
わかったとしても、感心はしても感動するところまではいかない。
最初から最後まで全速力で走り続けるのではなく
緩急自在、ここぞというところでみせる工夫もあっていい。
回転の処理、目線、表情、首の位置…
細かいところまで、もう少し考えれば
もっとずっと良くなるはずだ。
なんて、厳しいことをいうようだが、
上をみてもう一歩、もう一段と、階段上って行かねば。
って、これは誰にでもいえること。
志を高く、前進あるのみ!
0 件のコメント:
コメントを投稿