2010年2月28日日曜日

ヘレス・フェスティバル2 マリア・ホセ・フランコ

ヘレス・フェスティバル二日目は
カディス出身のバイラオーラ、マリア・ホセ・フランコ。

アントニオ・エル・ピパ舞踊団などで活躍した彼女は
背が高くスタイルがいい美人。
これまでもヘレス・フェスティバル、サラ・コンパニアなどに出演してきたが
ビジャマルタ劇場での一人だち公演は初めて。

はじまりはソレア・ポル・ブレリア
黒い衣装の歌い手たちに囲まれやはり黒い衣装で踊りはじめる
続くグアヒーラは3人の群舞(というよりポーズ集)をへて
コリン(短いバタ・デ・コーラ)で踊る。
回転のときの体の使い方に無理がある。
まるで棒っくいのように固い。
初めての大舞台であがってたこともあるのだろうが。
グアヒーラでは最後にスカートを脱ぎ捨て裸足になるのだが
それで踊るわけでもなく意味不明。
カルメン・グリロ熱唱のティエントに続くタンゴ
タンゴらしいグラシアも色気も感じられず残念。
ソレアそして最後は白いバタ・デ・コーラにマントンのアレグリアス。
マントンは薄手のもので持ち重りがしないこともあってか
まるでただの布切れを振り回しているよう。
バタもかたちが踊り用の完成されたあのかたちではなく
ただ裾を長くしたようなものでうまくコントロールできていない。
と、なんともまあ、食い足りない公演だったが
本人的には満足だったのだろう、
1時間少しの舞台を終えて
アンコールで涙ぐんでいた。

バックをつとめた歌い手のルイス・モネオがいい味をだしていた。
声の深み、うたいっぷり、これこそフラメンコだねえ。

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