カディス出身のバイラオーラ、マリア・ホセ・フランコ。
アントニオ・エル・ピパ舞踊団などで活躍した彼女は
背が高くスタイルがいい美人。
これまでもヘレス・フェスティバル、サラ・コンパニアなどに出演してきたが
ビジャマルタ劇場での一人だち公演は初めて。
はじまりはソレア・ポル・ブレリア
黒い衣装の歌い手たちに囲まれやはり黒い衣装で踊りはじめる
続くグアヒーラは3人の群舞(というよりポーズ集)をへて
コリン(短いバタ・デ・コーラ)で踊る。
回転のときの体の使い方に無理がある。
まるで棒っくいのように固い。
初めての大舞台であがってたこともあるのだろうが。
グアヒーラでは最後にスカートを脱ぎ捨て裸足になるのだが
それで踊るわけでもなく意味不明。
カルメン・グリロ熱唱のティエントに続くタンゴ
タンゴらしいグラシアも色気も感じられず残念。
ソレアそして最後は白いバタ・デ・コーラにマントンのアレグリアス。
マントンは薄手のもので持ち重りがしないこともあってか
まるでただの布切れを振り回しているよう。
バタもかたちが踊り用の完成されたあのかたちではなく
ただ裾を長くしたようなものでうまくコントロールできていない。
と、なんともまあ、食い足りない公演だったが
本人的には満足だったのだろう、
1時間少しの舞台を終えて
アンコールで涙ぐんでいた。
バックをつとめた歌い手のルイス・モネオがいい味をだしていた。
声の深み、うたいっぷり、これこそフラメンコだねえ。
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