2010年1月15日金曜日

イサベル・バジョン

セビージャの木曜を彩る、フエベス・フラメンコがようやくはじまりました。
開幕公演を飾ったのはイサベル・バジョン。
言うまでもなくセビージャを代表する、
セビージャらしいバイラオーラの一人。
今回はこれまでの作品の中のフラメンコ曲を集めたもの。
シギリージャ、ファルーカ、そしてアレグリアスの3曲を踊りました。

私の一番のお気に入りの振り付けは
前回のビエナルで初演された「トルトラ・デ・バレンシア」のファルーカ。
身体にぴったりとした黒い上下。スカートはかなり短めです。
モダン。
でもその合間にしっかりとした伝統が息づいています。
 ファルーカの曲の特徴である、止めのところで
床を軽くけってアクセントをつける、その粋さ。
ブラソ、回転、すべてが美しく、緻密に構成されています。

最初のシギリージャも
イサベルが一番好きな曲だという、アレグリアスも三重丸。
とくにアレグリアスのバタさばきがとても自然。
身体の一部になっているという感じ。
バタをひけらかすのではなく、さらっと踊っているのがめちゃくちゃかっこいい。
さっとけって手にもってブレリアを踊っているときなど、
バタであることを忘れさせてしまうほど。

シンプルなフラメンコだからよりいっそう
そのテクニックの素晴らしさが際立つのかな。
来週はスーシが登場です。


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