2009年12月4日金曜日

ローラ・グレコにプレミオ・ナショナル!

今年度のプレミオ・ナショナル・デ・ダンサ、舞踊国家賞にローラ・グレコが決定!。

個人的にも大好きな踊り手なので本当にうれしいです。
フラメンコもスペイン舞踊も見事に踊りこなす、踊るために生まれて来たようなローラ。
とにかく姿が、動きが美しい。
すっと伸ばしたその腕のかたちは完璧。
高く上げた足の先まで神経がいきとどいていて、
ひとつひとつの動きに、こちらの気持ちも一緒に動いてしまうような
センティミエント、心の、感情の入った、素晴らしくも美しい舞い。
「メデア」の激情から深窓の令嬢のような可憐さまで
すべてを演じきる得難い舞踊家。

ローラは、スペイン舞踊家ホセ・グレコを父に、ローラ・デ・ロンダを母に1964年、マドリードに生まれた。姉カルメラ、兄ホセ、ともにフラメンコ舞踊家という舞踊一家。
14歳のときからスペイン国立バレエ団学校に学び、17歳で同バレエ団ソリストに。
ラファエル・アギラール振付けの「ランゴ」(ベルナルダ・アルバの家)の末妹役や、グランアントニオ振付けの「恋は魔術師」のカンデーラ役を踊った。その2年後にはプリマとなり、「ロス・タラントス」の主役をも踊ったが、退団。ラファエル・アギラール舞踊団や、父ホセ・グレコの舞踊団などで活躍後、スペイン国立バレエ団にゲストプリマとして復帰。
「メデア」「ラ・ヒタニージャ」「グアダルキビール物語」などの主役をつとめた。
退団後は、ラファエル・アマルゴ、アントニオ・エル・ピパらの公演にゲスト出演したり
アントニオ・カナーレスとの「カルメン・カルメラ」などに出演していましたが、
今年はハビエル・ラトーレ演出の「フェードラ」でタイトルロールを踊っています。

日本との縁も深く、国立バレエ団でのたびかさなる来日の後も、
2000年、2001年と小松原庸子の招きで来日。
また2002年11月には兄ホセ、姉カルメラとともに自らの舞踊団を率いて全国公演。
2005年には愛知万博に関連した、スペインバレエガラ東京公演で、アンヘル・コレーラ、ジョセ・マルティネス、イゴール・イェブラらと競演。
2008年にはピアニストのロサ・トーレス・パルドとアルベニスを踊っている。

おめでとう、ローラ!!!

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