2013年12月31日火曜日

さよならトルタ

ヘレスの歌い手
フアン・モネオ“エル・トルタ”が亡くなりました。

クリスマスイブのエル・エレクトリコの死も衝撃だったけど
大晦日に届いたフアンの死のニュース。
言葉もありません。

新聞等の情報によるとヘレスの隣町、
グアダルキビル川の河口の町
サンルーカル・デ・バラメーダの自宅で
心臓停止とあります。
細かい事情等はわかりませんが
つい先日、
12月21日にはマラガ県のタブラオでリサイタルを開いた、
という話をきいたばかり。
突然すぎる死に皆驚くばかりです。

1952年ヘレスのプラスエラ、サン・ミゲル地区生まれだから
まだ61歳。
来年の公演予定もたくさんありました。
 早すぎます。
 


もう20年くらい前になるでしょうか。
フラメンコ協会のフェスティバルの特別ゲストとして招かれ
トルタとモライートが来日したのは。

飛行機の出発予定時間になっても空港に顔をみせなかった彼。
イベリアの遅延でどうにか間に合い東京へ。
ユンケル飲んで焼き肉食べてがんばって
ギャランティで金の指輪を買っていたこと。

ヘレスのフェスティバルのときなど
朝方まで飲んでいると時折現れ見事なブレリアを歌ってくれたこと。

思い出はつきません。

今頃はモラオに会ってシェリー酒で乾杯してるのでしょうか。

安らかに。
あなたの歌声はいつまでも私たちの中に生き続けます。

2013年12月25日水曜日

さよならエル・エレクトリコ

クリスマスイブのお昼
突然飛び込んできたニュース。
エル・エレクトリコが亡くなった。

本名ラファエル・ガルシア・セラーノ。
1960年生まれというからまだ54歳。
伯父ラファエル・エル・ネグロと同じく喉頭がんで亡くなったそうだ。

ここ20年くらいはパルメーロとして
 主に幼なじみのボボーテと
活躍していたけど
もともとはバイラオール。

あるアフィシオナードによると
夭折したファルーコの息子のファルキートや
アンヘリータ・バルガスの兄弟チャンギートと
並ぶくらいにすごいブレリアだったのだという。

だからフィン・デ・フィエスタでみせるブレリアの一振りは
歌い手やギタリストの愛嬌でみせるそれではなく
マルカールにサパテアードにと、ばっちり決めてくれるのだった。

 みんなが覚えてるのはその姿だろう。



最後に若き日の姿を。
これはパタ・ネグラの
ライムンドとラファエルを中心に追ったドキュメンタリーだけど、
最後、舞台で踊る彼がでてくる。
上のビデオよりずっとスマートだけど




2013年12月23日月曜日

エル・ペルロ・デ・トリアーナ逝く

12月21日セビージャのサン・フアン・デ・ディオス病院で
エウヘニオ・カラスコ・モラレス“ペルロ・デ・トリアーナ”が亡くなった。
87歳。
この25日が誕生日で88歳になるところだった。

1925年マラガ生まれだが幼い頃からのセビージャはトリアーナ育ち。
母はペルラ・デ・トリアーナで
名付け親はニーニャ・デ・ロス・ペイネス。

歌い手であり詩人。
またソングライターとしても
マノロ・カラコールやローラ・フローレス、
アントニオ・マイレーナ、アルカンヘルなどに曲を提供。

30歳で読み書きを学び
詩集など15冊の本を書いた。

昨年11月には彼へのオマージュが
セビージャノロペ・デ・ベガ劇場で行われ
マティルデ・コラルやクリスティーナ・オヨス、
セラニート、チケテテ、エスペランサ・フェルナンデスなどが出演した。

トリアーナの宝がまたひとついってしまった。






2013年12月17日火曜日

2014夏のクルシージョenグラナダ

来年の夏のグラナダのクルシージョの予定が発表になった。
こんなに寒いのにもう夏の話?
いやでも今から夏休みの予定をたてられるのは有り難い、
という人も多いのでは?

ちなみにこの時期、例年
コラル・デ・カルボンでフラメンコ公演があったりするので
ヘレスのフェスティバルには行けないけど
スペインで有名アーティストのクラスを受けて
公演もみたい、という人におすすめかも。
 


◆第6回グラナダ夏のフラメンコ・クラス
7/21(月)~25(金)
[教]〈b〉ホアキン・グリロ
[内容]9時30分~11時(中級/アレグリアス)、11時30分~13時(上級/ブレリアス)
7/28(月)~8/1(金)
[教]〈b〉アルフォンソ・ロサ
[内容]9時30分~11時(中級/ブレリアス)、11時30分~13時(上級/ソレア)
8/4(月)~8(金)
[教]〈b〉ピラール・オガージャ
[内容]9時30分~11時(中級/ティエントス)、11時30分~13時(上級/アレグリアス)
8/11(月)~15(金)
[教]〈b〉アデラ・カンパージョ
[内容]9時30分~11時(中級/ハレオス)、11時30分~13時(上級/シギリージャ)
[場]グラナダ 
[料]160ユーロ(コラル・デ・カルボンでのフラメンコ公演入場券4日分込みだと204ユーロ) 
[問]http://www.veranosflamencos.com

2013年12月13日金曜日

モレンテ・マス・モレンテ

エンリケが亡くなって3年。

彼へのオマージュがマドリードとグラナダで開かれる。



★モレンテ・マス・モレンテ
1/17(金)21時
[出]〈c〉ホセ・メルセ、ミゲル・ポベーダ、〈g〉ペペ・アビチュエラ、ホセミ・カルモナ、〈b〉エバ・ジェルバブエナ
1/18(土)21時
[出]〈c〉カルメン・リナーレス、アルカンヘル、〈g〉トマティート、〈b〉ファルキート
1/19(日)20時30分
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、ホセ・エンリケ・モレンテ、ソレア・モレンテ
[料]25〜45ユーロ(前売り20〜35ユーロ)
[場]マドリード シルコ・プリセ
[問]http://www.teatrocircoprice.es
2/6(木)「ラ・ヌエバ・ヘネラシオン・フラメンカ・デ・グラナダ」
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、ソレア・モレンテ、ホセ・エンリケ・モレンテ、〈b〉ラ・モネータ、〈g〉ダビ・カルモナ
[場]グラナダ イサベル・ラ・カトリカ劇場
[問]http://teatroisabellacatolica.es/
2/14(金)「ラ・アウロラ・デ・モレンテ」アウロラ・カルボネル(モレンテ未亡人)の絵画展
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、ソレア・モレンテ、ホセ・エンリケ・モレンテ、
2/24(月)「エンリケ、エル・コンパニェロ・デ・アルテ」
[出]〈g〉ヘラルド・ヌーニェス、俳優 ホセ・サクリスティアン、ニコラス・ドゥエニャ、ルイス・ガルシア・モントロ。
2/25(火)
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、俳優 フアン・ディエゴ、歌手ホアキン・サビナ
[場]マドリード エスパニョール劇場
[料]5〜22ユーロ
[問]http://www.teatroespanol.es
2/20(木)
[出]ラガルティハ・ニック、エバ・アマラル、サンティアゴ・アウセロン、アントニオ・カルモナ、ロキージョ、ハビエル・ルイバル、ホルヘ・デクスレル、ラ・シーカ、〈c〉ネグリ、〈b〉ハビエル・バロン、〈fl〉ホルヘ・パルド、〈bajo〉ハビエル・コリーナ〈g〉ライムンド・アマドール
[場]マドリード ラ・リベラ
[問]http://www.salariviera.com/

エスペランサ・フェルナンデス 慈善公演


エスペランサ・フェルナンデスがクリスマスの慈善コンサートを行う。
収益金はカリタスにおくられる。
カテドラルに響くフラメンコ
セビージャならではのクリスマスだ


12/23(月)20時30分
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、〈ピアノ〉 ドランテス、〈g〉サルバドール・グティエレス
[場]セビージャ カテドラル
[料]19〜49ユーロ
[問]前売り

2013年12月12日木曜日

バジェーカスのフラメンコ祭

今年の出演は初日がエル・ペレと若手のギターソロ
二日目はマカニータとヘスース・メンデスとヘレスの二人。
 
 

◆バジェーカス・フラメンコ祭
12/26(木)20時30分
[出]〈c〉エル・ペレ、伴奏〈g〉アントニオ・パトロシニオ、〈g〉ヤゴ・サントス
  [料]15ユーロ
12/27(金)20時30分
[出]〈c〉ラ・マカニータ、ヘスース・メンデス、伴奏〈g〉マヌエル・バレンシア、〈palmas〉マヌエル・サラド、カルロス・グリロ
[料]17ユーロ
[場]マドリード バジェーカス パコ・ラバル文化センター
[問]http://www.madrid.org/agenda-cultural/cc-paco-rabal/home

2013年12月11日水曜日

サラ・アマドールでの公演


 歌い手フアン・ホセ・アマドールのお店、
サラ・アマドールで
12月12日の0時から
「ノ・メ・グスタ」
公演が。

マルコ・バルガス、クロエ・ブルーレのデュオの作品。
なんと入場料無料のふとっぱら。
セビージャにいるならぜひ!

2013年12月8日日曜日

コンチャ・ハレーニョ新作


コンチャ・ハレーニョ新作「エル・バウル・デ・ロス・フラメンコス」が
マドリードの東南、バジェーカス地区のパコ・ラバル文化センターで初演されます。
振付けはコンチャとラファエル・エステベス。
おしゃれなポスターが気になります。さてどんな作品が。


◆エル・バウル・デ・ロス・フラメンコス
12/19(木)20時
[出]〈b〉コンチャ・ハレーニョ、〈g〉カーノ、〈c〉パコ・デル・ポソ、アナ・サラサール
[出]〈c〉ラ・マカニータ、ヘスース・メンデス、伴奏〈g〉マヌエル・バレンシア、〈palmas〉マヌエル・サラド、カルロス・グリロ
[場]マドリード バジェーカス パコ・ラバル文化センター
[料]7ユーロ
[問]http://www.madrid.org/agenda-cultural/cc-paco-rabal/home

2013年12月6日金曜日

バルセロナ フェスティバル・ミレニウム

バルセロナのフェスティバル、ミレニウム。
ジャズやポピュラー、
いろんな音楽とともにフラメンコ公演も4つ。


★第15回フェスティバル・ミレニウム
12/20(金)21時
[出]〈g〉トマティート
[場]バルセロナ パラウ・デ・ラ・ムシカ
2/6(木)21時
[出]〈c〉ミゲル・ポベーダ
[場]バルセロナ リセウ劇場
2/26(水)21時
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
[場]バルセロナ パラウ・デ・ラ・ムシカ
3/24(月)21時
[出]〈c〉ホセ・メルセ
[場]バルセロナ アウディトリ
[問]http://www.festival-millenni.com/

2013年12月2日月曜日

グラナダ フラメンコの出会い


12月3日からグラナダでフラメンコ祭が開催される。
第14回グラナダ フラメンコの出会い
ディレクターはグラナダ生まれのバイラオール、
フアン・アンドレス・マジャ。

今年の出演者は以下の通り。
3日はラ・ファルーカとエル・カルペータ親子の競演。
4日はカルメン・アマジャの姪のこども、カリメ・アマジャと
グラナダのイバン・バルガス、アルバ・エレディア。
5日と6日はファルキートとフアン・アンドレス・マジャ。
7日はミゲル・ポベーダ。
8日はアルヘンティーナ。
9日はロシオ巡礼合唱団のコンクール。

会場はミゲル・ポベーダがマヌエル・ファリャ音楽堂で
その他はイサベル・ラ・カトリカ劇場。