2015年10月30日金曜日

イスラエル・ガルバンがナショナル・ダンス・アワードの候補に

英国の批評家協会によるナショナル・ダンス・アワードの
男性舞踊家部門と男性舞踊パフォーマンス部門にイスラエル・ガルバンが
女性舞踊家部門と女性舞踊パフォーマンス部門にロシオ・モリーナが
それぞれノミネートされた。

ロイヤルバレエ団のダンサーたちと並んでのノミネートである。
受賞者は1月25日発表予定。

2015年10月29日木曜日

井上圭子舞踊生活30周年記念リサイタル「アグラデシミエント感謝」

素晴らしかった。
作品の構成。共演者。衣裳。そして彼女のかたち!その姿勢の、その状態の美しさ。
胸を開いて、腕が頭のうしろから出るような感じ。全盛期のクリスティーナ・オヨスのブラソを思い起こさせる。首の位置、目線、どれをとっても文句のつけようがない。

第一部のタイトルは「私もフラメンコを選んだ」
彼女の師である、小松原庸子の作品「私はフラメンコを選んだ」をもじっている。
クラシック曲にのってバレエ風に踊る井上が、マエストロ、先生役の奥濱春彦の手でフラメンコにめざめていくという場面。もともとバレエを学んでいた彼女。ブラソや表情で語りかけてくる。それがコルドベスでのガロティンに。コルドベスのかぶり方の美しいこと。オレ! すべてが舞踊の教本、お手本のようだ。それまでのバレエシューズのような白のリボンであんでいくようなサパトスを、黒いサパトスにはきかえる。その後ろ姿を、コルドベスをつかって踊る奥濱が隠す。振付も構成もいい。
奥濱が井上をサポートするように、少し下がって踊るのもいい。昔ながらのパレハの美しいかたち。
インストゥルメンタルのブレリアも楽しく雰囲気を盛り上げる。
井上のタラント。かつてラ・ウニオンのコンクールで踊り、決勝へと進んだ曲。衣裳もバックもかわるとまったく印象もかわる。
大人のタラント。あのときは男ぶりが気になることもあったけど、今はずっと女らしくしっとりみえる。井上は曲の中に入って曲をインテルプレタール、演じることができる人だ。役者である。タラントではタラントの、アレグリアスのときはアレグリアスの顔になっている。

休憩をはさんで「カディス」。銀色のドレスでカスタネットをつかって踊る。カスタネットの音色の美しさ。いわゆる“クラシコ・エスパニョール”(今はダンサ・エスティリサーダということが多い)を踊る踊り手は日本では少ないが、井上はみごとにこなしている。
続く奥濱のシギリージャも文句のつけようがない。かたちの美しさをここでも感じる。

井上の姪のチェロ奏者、矢口里菜子のソロが2曲。最初の一音だけでただ者ではない感がただよう。ゆくゆくは、叔母との共演がみてみたい。クラシコが踊れる井上なら可能なはずだ。

バタ・デ・コーラにマントンのアレグリアスも見事。なによりかたちが美しい。マントンは、エル・フラメンコの舞台を考えてか小さめのものをつかっていた?ようだが、定番を美しくみせる手腕はさすが。にこやか

観客や師などすべての人に感謝を語る、最後のトークにいたるまで、完璧な舞台。
唯一、助言するとしたら、スカートを高くもちあげるならエナグア、ペチコートをはいた方がいいかもというくらいだろうか。(笑)


またぜひみてみたい。
今度はぜひ、劇場で。

2015年10月28日水曜日

ホルヘ・パルドにプレミオ・ナショナル

スペイン文化教育スポーツ省のプレミオ・ナショナル・デ・ムシカ・アクトゥアルの今年度の受賞者にホルヘ・パルドが決定した。

なおこの賞は、これまでに、2009年ジョアン・マヌエル・セラット、2010年アマラル、2011年サンティアゴ・アウセロン、2012年キコ・ベネノ、2013年ルス・カサル、昨年はカルメン・パリスと、スペインのポピュラー音楽シーンを代表するようなミュージシャンが受賞している。

2015年10月27日火曜日

カマロンに捧ぐ

不世出の歌い手、カマロン。
彼に捧ぐ催しがカマロンの未亡人、ラ・チスパの故郷、ラ・リネア・デ・コンセプシオンにもほどちかい、カディス県ロス・バリオスの町の闘牛場で行われる。
ロス・バリオスはアルへシラスからヘレス方面にいった山あいの町。
公演にはファルキートらのほか、カマロンの息子でギタリストのルイスらも出演予定だ。

◆カマロンに捧ぐ
11/7(土)23時
[出]〈b〉ファルキート、〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、チョンチ・エレディア、ホセ・エル・フランセス、マラ・レイ+ファミリア・カマロン
[場]カディス県ロス・バリオス 闘牛場
[料]18ユーロ
[問]前売り http://www.ticketmaster.es/es/entradas-musica/homenaje-a-camaron/17626/

2015年10月26日月曜日

松彩果リサイタル Arachi Flamenca

今をときめく歌い手ホセ・バレンシアとギタリスト、フアン・レケーナ。
エバ・ジェルバブエナやホアキン・グリロ、アンドレス・マリンへの伴唱で知られるホセ。
グリロやファルキートなどへの伴奏でおなじみのフアン。
どちらもソロアルバムを発表している実力派。
その二人が揃って来日して出演したのが松彩果リサイタル。
彼らに加え、セビージャの踊り手オルーコとその妻カロリナ“ラ・ネグラ”(パルメーラでの出演だったが最後ちょっと踊ったブレリアはムイ・フラメンカ)、日本でもおなじみのフェステーロ、ルイス・ペーニャ、とスペイン人アルティスタたちとともに松がつくりあげた舞台はシンプル。

椅子に座った松にホセが歌いかけるマルティネーテに始まり、ギターソロ、ルイスのソロ、バタ・デ・コーラでのアレグリアス。オルーコの爆弾サパテアードが炸裂するソレア・ポル・ブレリア.ルイスが歌い踊るブレリア。オルーコとリレーで踊るタラント、そしてソレア。物語もなければ装置といえるのはミュージシャンたちの座る椅子とその後ろに飾られたマントン、ルイスの最初のソロでコンパスを刻む大きく古いワイン樽、鏡台だけ。

その樽を叩いてコンパスを刻んでいたルイスが暗転できえると再びうかびあがったときはホセとオルーコがコンパスを叩いていたり、タラントが終わった松が鏡台にむかってスカーフを外し、靴を脱ぐ、など、ちょっと“作品”ぽいデテールはあるのだけど、それはそこにぽんと放り出されて、つながってはいかない。それもまた今後の彼女を占う予告編のようでもあり、面白い。
彼女が好きなものがちりばめられた舞台。彼女がみている方向がみえる。
それはすごく遠い道のようにも、近くのようにも思える。

タラント。衣裳についた金色の飾りは、ちゃらんちゃらんと音をたて、ソブリオ、地味で真面目なこの曲にはそぐわない気がするが、タンゴなどでは、インド風?ベリーダンス風?それとも東欧ヒターノ風? という感じもするので使い方によっては面白いかもしれない。踊り自体は、その昔、初めて彼女をみたときのうれしい驚きを思い出させる、ちょっとした動きなどもあった。
マラゲーニャからはじまるソレア。ホセの完璧な歌声をただ聞き入るかのように、少ない動きではじまる踊り。

自分一人、いやもちろん仲間や家族、生徒さんたちの助けはあったろうけれど、企画からなにから自分一人でやり遂げ、感極まったのだろう、アンコールで涙があふれた彼女をつつむあたたかい拍手。
自分が好きなフラメンコはこれなんです。フラメンコを心から愛しています。彼女の思いが
会場をつつむ。これはゴールではない。彼女のあらたな出発点なのだろう。
だいじょうぶ。愛があれば扉は開く。







2015年10月25日日曜日

石井智子スペイン舞踊団公演「ラ・ペテネーラ」

石井智子スペイン舞踊団はシアター1010で「ラ・ペテネーラ」
2011年に初演した作品というが私は初見。

全てを捨て愛に走った女が、恋人に捨てられ失意の中で死んで行くという悲劇だが、
出会いの場は村の広場で、恋人の新恋人(ややこしいけど)との関係を知るのがセビージャのフェリアという設定で、舞踊団員やこどもたち、役者さんとおぼしき壮年男性らも出演する、はなやかな場面と、ペテネーラとよばれる女の苦悩や哀しみ、失意のソロの対比など、よく考えられた構成だ。これを企画にはじまり、資料収集、取材。オリジナルのストーリーを考え、脚本をかき、振付、演出、主演。すべてを石井がやり遂げた、というのには素直に脱帽。
とくに舞踊団への振付、また衣装や髪型、アクセサリーにいたるまで、細部にこだわってよくできている。美術もシンプルにかつスペインの雰囲気を伝えている。とくにフェリアのカセータはセビージャからそのままもってきたみたいだ。大人数を舞台で動かすのは難しいのだが、動きがきちんと整理されており、またカンパニーのレベルも高い。長年のスタジオでの努力の成果なのだろう。フェリアの場面での伝統的な歌詞でのセビジャーナスではこどもたちも踊っていたのが楽しいし、その後、タンゴでの、金持ちグループと庶民グループのさやあてなども面白い。
またスペイン語の台詞やレトラを、スクリーンに日本語訳とともに映し出すことは、スペイン語がわからない観客にもスペイン語の詩をも楽しんでもらえる、親切でいい趣向だと思う。 はやるかも?

恋人を踊るエル・フンコは髪をオールバックにし、髭をはやし、ちょっと闘牛士ハビエル・コンデ (歌い手エストレージャ・モレンテの夫)のようだ。ソロでカンティーニャス、石井と二人で踊るファルーカ。新恋人を踊る青木愛子と踊るグアヒーラ。出番は少ないが、しっかりとした存在感はさすが。
石井は二部のフェリアの場面でのアレグリアスのかろやかさが、彼女本来の魅力をよくだしていたし、最後の渾身のソレアもよかった。

ギターのフアニ・デ・イスラのメランコリックなメロディも映画音楽のようだ。
ちょっと気になったのはパーカッション。シンバルなど、ならしすぎのような感じ。とくに最後の「レジェンダ・デル・ティエンポ」はギターがきこえないほど。

歌い手たちも一丸となってつくりあげた作品。舞踊団の定番として、これからも公演を続けていくことだろう。


2015年10月24日土曜日

田村陽子「ミラーダ/ピアノ・コン・ドゥエンデ」

ペルフィル、横顔が美しい。
ブラソとのコーディネーションでみせる横をむいた姿の美しさ。
こんなにきれいな横からの姿をみせる人はちょっといない。

10月23日、渋谷の大和田さくらホールで田村陽子フラメンコ生活20周年記念公演。
さくらホール、初めてでしたが駅から近く、舞台と客席の近さも舞台の幅の広さもちょうどいいかんじ。
公演は二部構成。一部は5人の踊り手によるファンダンゴにはじまり、田村とヘスース・オルテガとのパレハでのソロンゴ、カンテソロでのソレア、そして田村のタラント。 
二部はフラメンコピアノのソロではじまり、ヘスース・オルテガのファルーカ、ピアノでのシギリージャ、パーカッションのソロがあって、タンゴ、そしてバタ・デ・コーラでのアレグリアス。

物語があるわけではなく、フラメンコ曲をつづっていくコンサート。
踊り手が懐中電灯を手にリズムにあわせて動かすオープニング。踊り手がライトをもって、というのはアンダルシア・フラメンコ舞踊団「イマへネス」にもあったし、ことさら新しい試みというわけではないけれど、伝統のフラメンコだけではない、というイメージを観客に伝えているのだろう。
田村と、彼女と長年パレハを踊っているヘスースのほか、田村と小松原スペイン舞踊団時代のコンパニェーラ、友人である丹羽暁子と屋良有子、宝の3人がいわば群舞だが、いずれもソロで活躍している実力者だけにいわゆる群舞の、そろってみんなが同じことをやっているという感じよりも、同じ方向をむいて違う風に踊っているような感じがある。たとえ振りは同じでも、とくに屋良はその個性/くせが際立って群舞的にはみえない。3人の中で最も形がきれいなのは丹羽。彼女はバタ・デ・コーラのあつかいも巨匠級。田村と二人で踊ったところは今回の公演の白眉だったと思う。もっとみていたかったほどだ。

ソロンゴはソロンゴだけでなくほかの曲なども混ぜて構成。最初のドラマ仕立ての感じなど面白い。田村は表情がいい踊り手で、曲の中にはいっていくことができる人だし、ぜひドラマのある作品もみてみたい。せっかくのパレハの振付なので、伝統的な、男性による女性のサポートなどももっとみてみたい気がした。
カンテソロは長谷川暖伴奏のエル・プラテアオからラモン・アマドール伴奏のダビ・パロマールへ。ダビの古い伝統的なカンテをラモンが完璧にサポートしている感じがなかったのは残念。舞踊伴奏が主で、カンテ伴奏はなれていない?というわけではないとは思うけど。
タラントは今年のラ・ウニオンのコンクールで踊ったものだと思うが、歌い手がかわり、会場がかわり、観客もかわれば踊りも変わる。ラ・ウニオンのような刹那感はなかったけど、風格はさすが。いいタラントであることに変わりはない。

休憩をはさんでの二部。 ピアノ・フラメンコのソロはパーカッションとブレリア。チャノ・ドミンゲスはジャズ、ドランテスはニューエイジ風などそれぞれスタイルが違うが、ペドロ・リカルドはアルトゥーロ・パボンの流れをひく、純粋正統派。セビージャらしさを満喫。
闘牛士のベストと上着をつけてのへスース・オルテガのファルーカは通常、イントロで入る歌を真ん中に入れて変化をつけた構成。めりはりついて面白い。続くシギリージャはピアノで。カスタネットもつかいクラシコ風に。これも面白い試み。女性三人のタンゴに続いてアレグリアス。純白のバタに赤いマントン。難しいことも優しく見えるほど踊り込んでいる。そこに三人が赤いバタでからむ、美しくはれやかな場面。お見事。

あっという間の舞台。出演者のいいハーモニーで楽しく美しい舞台となりました。
田村はへスース、ダビ、ラモンとともに函館、京都などで公演するという。お近くのみなさんぜひ足を運んでくだだい。決して損はありません。


2015年10月23日金曜日

マドリード・エン・ダンサ

マドリード共同体のダンス・フェスティバル、マドリード・エン・ダンサ。
アイーダ・ゴメスを芸術監督に迎えて、30周年の記念の年は13日開幕。
今回、フラメンコ公演はないが、開幕を飾るテレサ・ニエトはスペイン舞踊/フラメンコ畑のサラ・カーノとダニエル・ドーニャを招いての公演だし、コンテンポラリーのアントニオ・ルスの、バロック音楽での作品にはその制作にラファエル・エステベス&ナニ・パーニョスが協力している。エスコリアルでの公演はスペインの民族舞踊を主体とした作品だし、ダニエル・ドーニャも元スペイン国立バレエ団ソリストのクリスティーナ・ゴメスらとの作品を上演する。

◆第30回マドリード・エン・ダンサ※フラメンコ/スペイン舞踊関係
11/13(金)19時30分、14(土)20時30分、15(日)20時30分
[出]テレサ・ニエト・カンパニー(コンテンポラリー、〈b〉サラ・カーノ、ダニエル・ドーニャ、ほか)
[場]マドリード アバディア劇場
11/19(木)〜21(土)20時30分「A L´Espagnole」
[出]アントニオ・ルス(コンテンポラリー)+アカデミア・デル・ピアセレ(バロック音楽)
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ
11/21(土)20時、22(日)12時30分「アルンブレ」
[出]〈b〉イベリカ・デ・ダンサ
[場]マドリード圏サン・ロレンソ・デル・エスコリアル レアル・コリセオ・デ・カルロスIII
11/22(日)18時30分
[出]〈b〉ダニエル・ドーニャ、マリア・アロンソ、クリスティーナ・ゴメス、クリスティアン・マルティン
11/25「フエンテオベフーナ」
[出] 〈b〉アントニオ・ガデス舞踊団、ゲスト〈b〉アントニオ・カナーレス
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ
[問]http://www.madrid.org/madridendanza/2015/

2015年10月22日木曜日

国家舞踊賞にルベン・オルモ

スペイン文化省がおくる、2015年のプレミオ・ナショナル・デ・ダンサ、国家舞踊賞がルベン・オルモにおくられることが発表された。

フラメンコ関係者の受賞は一昨年のイサベル・バジョンから二年ぶりとなる。

現在アンダルシア舞踊センターの教授を務めるルベン・オルモは1980年セビージャ生まれ。9歳からコンセルバトリオ(公立舞踊学院)で学び、資格取得。 アンダルシア舞踊団のアトリエに学び、後、アイーダ・ゴメス舞踊団などを経て1998年、スペイン国立バレエ団に。ソリストとして「ポエタ」のポエタ、「カルメン」のドン・ホセなどを踊った。2002年退団後はジェルバブエナやラファエル・アマルゴなどのカンパニーで活躍。後、自らのカンパニーを立ち上げ、「ベルモンテ」「ピノキオ」を上演。2010年「トランキーロ・アルボロト」でビエナルのヒラルディージョ賞を受賞。2012年にはアンダルシア・フラメンコ舞踊団芸術監督に就任し「メタフォラ」などの作品を上演した。

2015年10月21日水曜日

戸塚マリさん逝く

日本のフラメンコの黎明期に日本で活躍し、後、ブラジルに渡り、かの地でフラメンコを教えた舞踊家戸塚マリさんが10月15日、サンパウロの病院で亡くなった。84歳。
肺がんなどの影響で7月頃から入退院を繰り返していたのだという。

1931年北京生まれ。15歳で日本にひきあげ、小牧バレエ団を経て、フラメンコへ。
伊藤日出夫、高田健三、宝とも子らとクアドロを結成し、全国巡演した、日本のフラメンコの草分けの一人。
1973年最後の移民船で夫戸塚ユポさんとブラジルに渡り、以後、サンパウロでフラメンコやアルゼンチンタンゴなどの舞踊を教えるなどした。晩年はお年寄りに健康体操を教えるなどもしていたそうだ。

冥福を祈ります。

2015年10月19日月曜日

徳永兄弟/クロサワ楽器インストア・ライブ

日曜日18時からの徳永兄弟インストア・ライブ。
新大久保のクロサワ楽器といえばフラメンコギターの品揃えがいいことでも有名で、何百万円もする銘器も並ぶ中でのコンサート。
セビージャで長年学んだ二人だけど完全帰国して現在は日本で活躍中。

フラメンコのギターデュオというのは案外少ない。
その昔のサビーカス/エスクデーロ、パコ・デ・ルシアと兄ラモン・デ・アルへシーラスやリカルド・モドレーゴ、パコとマノロ・サンルーカル、といった録音が頭にうかぶ。ライブで観たのはクラシックギタリストであるホセ・マリア・ガジャルドと演奏したラファエル・リケーニとミゲル・アンヘル・コルテス、ホセ・マリア・バンデーラとジャズ系ギタリストのティト・アルセド、マノロ・フランコとニーニョ・デ・プーラ...どれもocasional、そのときだけの、という感じがつよく、恒常的に活動している二人、というのはまったく知らない。徳永兄弟はフラメンコ界でも珍しい存在、ということができるだろう。

オリジナリティのある二人でのブレリアではじまり、弟、康次郎のソロでグアヒーラはお店の商品でありホセ・マリンのギターのよく響くギターで。音多くテンポも早い感じで若さを感じる。最後のコリージャというか、メロディがかわいい。
健太郎のソロはやはりお店のグラシリアノ・ペレスのギターでタランタ。ごつーんとした太い音のギター。やはり音が多いかな。
そのあとデュオでひいたファンダンゴがこの夜の白眉。ファンダンゴといってもウエルバ/ウエルバではなく、パコ・デ・ルシア「シルヤブ」的な3拍子をキープしていくタイプ。だけど最初に弾いたブレリアよりもしっかり形がある、というかんじ。時にセビジャーナス的にもきこえたり。どこかメランコリックなメロディとラスゲアードの組み合わせもいい感じ。
続くルンバは16ビートと演奏前に語っていたけれど、ん?ルンバぁ?って感じも時にする。一番近いのはパコとマクラフリンのデュオでひいたルンバの感じかな。カニサーレスもこんな感じで弾いているのあったかも?面白い。
再びブレリア。健太郎はお店のコンデ、浩次郎はグラシリアノ・ペレスを手に。演奏前に「これが一番フラメンコ!と思ってもらえるかも」と話していたように古いフレーズや早弾きなどをラスゲアードでリズムをがっつりやってきかせていく。
アンコールは再びルンバで1時間あまりのコンサートは閉幕。

MCで浩次郎が「曲をもりすぎちゃう、引き算が苦手」といみじくもいってたけど、それが課題かも。ヘラルド・ヌーニェスやビセンテ・アミーゴの、弾かないところも音楽、的なアプローチがあってもいい。難しいのだろうけれど、音をもっと整理して曲の構成、骨格で聴かせるような感じもでてくるとうれしいかも。
デュオでの演奏、誰もやったことのないこともできる可能性、あると思う。
またぜひ聴いてみたい二人であります。

2015年10月17日土曜日

サラ・アンダルーサ/正路あすか、黒須信江、落合ゆかり、馬場雄一

いいものを見せてもらいました。
二部構成の二部の大トリ、正路あすかのファルーカ!

伝統的衣装の通り、黒い腰高のパンタロン、男装で登場した彼女の渾身のファルーカ。
グイトやマノレーテ、もっといえばそのオリジナルではファイーコ家のファルーカも透けるようにみえるような、ファルーカ・ファルーカ。
回転、サパテアード、足を後ろにひいたポーズ、目線の向き、強さ、頭の位置から指先に至るまでのかたち…はじまりから終わりまですべてがファルーカ。
ソブリオ、地味でまじめな、男性舞踊の粋といわれる曲。
ほんと今までにみてきた、たくさんのファルーカの中でも上位にはいるほどの素晴らしいファルーカだった。踊り手が見事にファルーカという曲の中に入り込み、ファルーカをインテルプレタール、演じきった。
回転のぶれもなく、形もきれいだし、ギターとの間もいい。
この日、この踊りをみることができた人たちは幸せだ。
ただ最初と最後の椅子と戯れるような芝居のようなところは劇場ではまたちがうかもだが、小さいスペースではなくてもいいかもしれない。

なお、一部はパコ・イグレシアスのギターソロ、馬場雄一のアレグリアス、 続いて正路のソレア。黒須信江のタラント。二部はルイス・モネオのマラゲーニャ、落合ゆかりのソレア、黒須のソレア・ポル・ブレリアという構成。
それぞれにフラメンコな瞬間をみせていた。

ただプログラムとしてはアレグリアス以外重め、シリアス系の曲というのはどうだろう。グアヒーラやガロティンなどの明るい曲が入ってもよかったのではないかと思う。ルイスの歌をいかすシギリージャやマルティネーテがなかったのも残念。
また、全体的に下をむきがちなのと、姿勢も少し気になった。胸を開いて、腕の動きなどもセンティードをもたせる、という感じになればもっとよくなるだろう、と思う。

2015年10月16日金曜日

小松原庸子スペイン舞踊団45周年記念公演「天目山曜変の舞」

思いは伝わる。

思いにあふれた舞台だった。
小松原のフラメンコへの思い、そのルーツである常磐津への思い。
舞台への思い。美への思い。
そして彼女を支える出演者たち、スタッフたちの思い。
その思いはまっすぐに私たち観客の心に飛び込んできた。
舞台を見に来た観客たちの、小松原への思いが加わる。

音楽の美しさ!
中国の古箏とフラメンコ、常磐津、チェロとシンセサイザーと、一見かけ離れた、異なるジャンルの音楽が一体となってつくりあげる空気の美しさ。
とくに常磐津とフラメンコは遠く離れた音楽のようでいて、声と弦という組み合わせゆえもあるのだろうか、実はそれほど遠いものではないように思えた。
とくに常磐津の音で小松原が花道から現れる場面は、バタ・デ・コーラで、スペイン舞踊の動きをしているのに、あまりにも自然にあっているのに驚かされた。 花道やすっぽん(花道にあるセリ)などの使い方のうまさも、幼い頃から伝統芸能と親しんできた彼女ならではなのだろう。
宴の場面以外はほぼ舞台にでずっぱりというのにも驚いた。あふれるばかりのエネルギー。それも彼女の思いゆえだろう。

長年の共演者であるクリージョもみせかたをよく心得ている。まるで年をとっていないかのような、スペイン国立バレエ団で第一舞踊手をつとめ、主役を踊っていた頃とまるでかわらないアントニオ・マルケスの小松原をたてる美しいサポート。クリージョとアントニオのデュオも美しい。スペイン国立バレエの黄金時代を思い出させる。

ビデオの使い方や照明、装置など美術も細かいところまでよく考えられている。
主にクリージョのものだという群舞の振付も、大人数をうまく処理していた。
公演なかばの宴の場面は、それぞれの踊り手に見せ場を用意するだけでなく、群舞のバリエーションも豊富で、歌い手も加わり、まさに華やかに繰り広げられる宴そのものだ。 スペインからきた若手男性ダンサーたちのレベルの高さ。フラメンコだけでなくスペイン舞踊全般を学んでいるからこその身のこなし。日本人ダンサーでも、今のスペインを感じさせる里有光子、優雅な入交恒子、ベテラン、鈴木敬子、中島朋子らが華を添えた。

一番最初、緑の山の映像の中にうかびあがった小松原の、すっと天に伸ばしたその腕のかたちの美しさ。長年のフラメンコ、スペイン舞踊への愛はかたちになって現れる。
その瞬間から最後の挨拶まで、彼女の思いがいっぱいにつまった舞台は、確実に私たちの心に届いた。








2015年10月15日木曜日

アンドゥーハルのフラメンコ研究セミナー

ハエン県アンドゥーハルのペーニャ、ロス・ロメーロスが
フラメンコ研究セミナーを開催する。
今年のテーマは、ご当地出身バイラオールのディエゴ・ジョリ。
スペイン国立バレエ団やラファエル・アギラール舞踊団などで活躍し、
アンダルシア舞踊団創立公演「レクイエム」や「アマルゴ」などマリオ・マジャ作品や
カルメン・コルテスの「サロメ」「イエルマ」、アントニオ・カナーレス、ローラ・グレコと共演した「カルメン、カルメラ」などが代表作。






◆第8回フラメンコ研究セミナー「ディエゴ・ジョリ」
10/16(金)21時30分
[出]講演/ホセ・アンドレス・アンギータ「ディエゴ・ジョリの人生」、〈b〉カルメン・アルバレス
11/6(金)21時30分
[出]講演/ミゲル・リオス・ガローテ、〈c〉ランカピーノ・チーコ、〈g〉アントニオ・イゲーロ
2016年
1/16(土)21時30分
[出]講演/ピラール・アルガバ、〈b〉アントニオ・ゴンサレス
[場]ハエン県アンドゥーハル ペーニャ・フラメンカ“ロス・ロメーロス”
[問]

2015年10月14日水曜日

ブルゴスのフェスティバル

北スペイン、ブルゴスでのフラメンコ・フェスエティバル。
純フラメンコよりも
女性ばかりのグループ、ミーガスや
ロックブルース名フラメンコ、ライムンド・アマドール、
ピアノで弾き語りするマリア・トレドら
ポップ系のものが多いのは土地柄?



◆オレ ブルゴス 秋のフェスティバル
10/17(土)20時30分
[出]ラス・ミーガス
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
10/25(日)19時30分
[出]〈c〉ホセ・メネセ
[場]ブルゴス フォールム・エボルシオン
11/7(土)20時30分
[出]ライムンド・アマドール
[場]ブルゴス ファールム・
11/28(土)20時30分
[出]〈c〉マリア・トレド
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
12/11(日)21時30分
[出]〈b〉ファルキート、〈c〉エル・ペレ
[場]ブルゴス フォールム・エボルシオン
[問]https://www.facebook.com/oleburgos

2015年10月13日火曜日

マリ・ペーニャに捧ぐモスタチョン

フラメンコ好きにはフラメンコの町、フェルナンダ・デ・ウトレーラの町として知られるウトレーラはお菓子でも有名。
モスタチョンはパンケーキ状の焼き菓子でざら紙に直接たねを流して焼き
その紙ごと売られているもの 。
その昔セビージャからヘレスにむかう電車の中でも売りに来たし、
今でもセビージャの町を流して売る人がいるので名前はきいた人もいることだろう。
その、町名物の名前をつけたフラメンコ・フェスティバルも今年で第31回。
毎年、ペーニャ・クーロ・デ・ウトレーラが主催して行われており、
今年はこの町出身の歌い手で来日経験もあるマリ・ペーニャに捧げられるとか。

なお公演予定時間は4時間とあるのが、昔ながらのフラメンコ祭らしい。

◆第31回モスタチョン・デ・ウトレーラ
11/7(土)21時「マリ・ペーニャに捧ぐ」
[出]〈c〉エル・ペレ、アナベル・バレンシア、〈b〉カルメン・ロサーノ
[場]セビージャ県ウトレーラ 市立エンリケ・ラ・クアドラ劇場
[料]7、15ユーロ
[問]http://www.utrera.org

2015年10月10日土曜日

ヘレス 秋のフラメンコ

フラメンコのメッカ、ヘレス。
秋は劇場で、ペーニャで、と催しがたくさん。
それをまとめたのがこのフラメンコ・デ・ヘレス オトニョ。
ここに記載した以外にも、絵画展なども行われる。
秋のヘレスを訪れる人は要チェック。

◆フラメンコ・デ・ヘレス オトニョ
10/17〜11/29
10/17(土)20時30分「ミヒータ・エスティルペ」
[出]〈c〉ミヒータ・ファミリー
[場]へレス ビジャマルタ劇場
[料]10ユーロ〜
10/17(土)22時30分
[出]〈c〉アナベル・バレンシア、〈g〉ノニート・カラスコ
[場]へレス ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・ラ・パウラ
[料]無料
10/17(土)17時
[出]〈c〉マリア・ホセ・ペレス、〈g〉マヌエル・バレンシア
[場]へレス ペーニャ・ブエナ・ヘンテ
[料]無料
10/21(水)22時
[出]〈c〉イバン・カルピオ、〈b〉フアン・ロレート、〈g〉ティアゴ・バスケス
[場]へレス タバンコ・クルス・ビエハ
[料]無料
10/23(金)21時30分「クアトロ・ボセス」
[出]〈c〉マカリネス、サンドラ・サラサナ、ファニア・サラサナ
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]10、13ユーロ
10/24(金)22時30分
[出]〈c〉エセキエル・ベニテス、〈g〉ホセ・デ・プーラ
[場]ヘレス ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・ラ・パウラ
[料]無料
10/24(土)21時30分
[出]〈b〉カルペータ
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]10ユーロ
10/28(水)22時
[出]〈c〉サンドラ・リンコン、〈b〉エミリー・パスナイ、〈g〉ティアゴ・バスケス
[場]へレス タバンコ・クルス・ビエハ
[料]無料
10/29(木)21時30分
[出]〈c〉ホセ・デ・ロス・カマロネス
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]10ユーロ
10/30(金)21時
[出]〈c〉トマス・ルビチ
[場]へレス クラウストロ・デ・サント・ドミンゴ
[料]10ユーロ
10/31(土)17時
[出]〈c〉アルフォンソ・カルピオ“ミヒータ”、〈g〉ホセ・ガルベス
[場]へレス ペーニャ・ブエナ・ヘンテ
[料]無料
10/31(土)22時30分
[出]〈c〉ビセンテ・ソト、〈g〉アントニオ・イゲーロ
[場]へレス ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・ラ・パウラ
[料]無料
11/6(金)21時30分
[出]〈c〉ポティート
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]13ユーロ
11/6(金)22時30分
[出]〈c〉マリア・テレモート、フェリパ・デル・モレーノ、〈g〉ノノ・ヘロ
[場]へレス アソシアシオン・クルトゥラル・フラメンカ“フェルナンド・テレモート”
[料]無料
11/7(土)21時
[出]〈c〉エセキエル・ベニテス
[場]へレス クラウストロ・サント・ドミンゴ
[料]10ユーロ
11/7(土)22時30分
[出]〈b〉アイターナ・デ・ロス・レジェス
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]5ユーロ+飲み物代
11/13(金)20時30分「デ・カイ・ア・ヘレス」
[出]
[場]へレス ビジャマルタ劇場
[料]10ユーロ〜
11/14(土)21時30分
[出]〈c〉ホアキン・エル・サンボ
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]10ユーロ
11/14(土)17時
[出]〈c〉エンリケ・レマチェ、〈g〉フェルナンド・デル・モラオ
[場]ヘレス ペーニャ・ブエナ・ヘンテ
[料]無料
11/14(土)14時
[出]〈b〉アカデミア・マリア・ホセ・フランコ
[場]ヘレス ペーニャ・エル・ペスカエロ
[料]無料
11/20(金)21時
[出]〈b〉フェルナンド・ヒメネス
[場]へレス サラ・コンパニア
[料]10ユーロ
11/20(金)22時30分
[出]〈b〉ハイロ・アマジャ
[場]へレス グアリダ・デル・アンヘル
[料]10ユーロ
11/21(土)14時
[出]〈c〉ラウラ・ミジャン、〈g〉エル・カルボネーロ
[場]へレス ペーニャ“エル・ペスカエロ”
11/21(土)20時30分
[出]〈c〉ミゲル・ラビ、〈g〉マヌエル・パリージャ
[場]へレス アソシアシオン・クルトゥラル・フラメンカ“フェルナンド・テレモート”
[料]無料
11/28(土)17時
[出]〈c〉ロレンソ・ガルベス“リポル”、〈g〉マヌエル・パリージャ
[場]へレス ペーニャ・ブエナ・ヘンテ
[料]無料
11/28(土)
[出]〈c〉マヌエル・デ・カンタローテ、ファビ・デ・アルコス、〈g〉ビセンテ・サンティアゴ、ノノ・ヘロ
[場]へレス アソシアシオン・クルトゥラル・フラメンカ“フェルナンド・テレモート”
[料]無料
[問]www.jerez.es/flamenco

11/4(水)
書籍出版発表
ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボ「セ・サベ・アルゴ」、ホセ・ルイス・ナバロ「ブレベ・イストリア・デル・バイレ・フラメンコ」
[場]へレス メスキータ・デル・アルカサル
11/27(金)〜29(日)
フラメンコ国際会議「フアニート・モハマの現代性」
[場]へレス 考古学博物館



マスタークラス
[教]〈g〉パコ・セペーロ
10/22(木)18~20時 
[場]へレス 考古学博物館、
11/16(月)、19(木)18〜20時 
[場]へレス クラウストロ・サント・ドミンゴ
[問]www.jerez.es/flamenco

2015年10月7日水曜日

さよなら ローリ・フローレス




セビージャ出身の踊り手、ローリ・フローレスが亡くなった。66歳。本名レメディオス・オロスコ。
エロイサ・アルベニスやエンリケ・エル・コホ、マティルデ・コラルに師事し、セビージャのタブラオを主な舞台として長年活躍した。1971年にはコルドバのコンクールでプレミオ・ナショナルを受賞。


1982年と1985年の2回、新宿エル・フラメンコに自らのグループを率いて来日し、2回目の来日ではソニーでCDを録音している。

その後も活躍の中心はタブラオで、劇場公演にはあまり出演していなかったが、1989年には小島章司の招きで来日しその公演にゲスト出演した。

また2011年エル・フンコ夫妻との共演で、その伝統的なフラメンコの素晴らしさを披露。新たに注目を集めた。



2014年のビエナル、エル・アレナルの日に出演予定だったが、病気のため出演がかなわなかった。
冥福を祈ります。

2015年10月4日日曜日

スペイン国立バレエ 歴代衣装のファッションショー


スペイン国立バレエ団の歴代の衣装をつかってのファッションショーが
10月15日、16日マドリードのマタデーロ、ナベ19で開催される。
ショーの開始は15日が20時半。 16日は19時と21時の2回の公演。
ファッションショーでモデルをつとめるのはアントニオ・ナハーロ監督とダンサーたち。


「アイレス・デ・ビジャ・イ・コルテ」「スペイン女王のための6つのソナタ」「エレヒア。アントニオ・ルイス・ソレールに捧げる」「カルメン」「ラベリ円と」「ドン・フアン」「エル・コラソン・デ・ピエドラ・ベルデ」「ネグロ・ゴジャ」「ラ・ヒタニージャ」「カフェ・デ・チニータス」「ファンダンゴ・デ・パドレ・ソレール」「センブランサス」「アランフェス協奏曲」「ゴジェスカス間奏曲」「サラバンダ」「ア・ミ・アイレ」「サパテアード」「プエルタ・デ・ティエラ」「コン・ミ・ソレダ」「トレアドル」「セビージャ」「ローラのアレグリアス」「チャコナ」「三角帽子」
と、クラシコやフラメンコの作品の衣装をモデルとなるダンサーたちが踊りながらみせていくらしい。

マドリードにいる方はぜひ。


ちなみに第一回はこんな感じでした。
セビリア組曲やソロージャの衣装を披露しています。

2015年10月2日金曜日

セビージャの銀行のフエベス・フラメンコス

セビージャの銀行カハソル主催のフエベス・フラメンコス。
銀行の名前はエル・モンテからカハソルへと名前が変わり、
会場も変わったけど充実したプログラムにはかわりありません。
プログラムをくんでいるのは元ビエナル監督のマヌエル・エレーラ。

ネットでの前売り券購入はこちらから


◆フエベス・フラメンコス
10/8(木)21時「レタレス」
[出]〈b〉アスンシオン・デ・マルトス、カルロス・カルボネル、〈g〉ラモン・アマドール、〈c〉アリシア・昼、
10/15(木)21時「ボセス・ネグラス・デ・ムヘル」
[出]〈c〉ティア・フアナ・ラ・デル・ピパ、トマサ・“ラ・マカニータ”、〈g〉マヌエル・パリージャ、〈palmas〉エル・マカノ、チチャロ
10/29(木)21時「グリロ」
[出]〈b〉ホアキン・グリロ、〈c〉カルメン・グリロ、〈g〉フアン・レケーナ、〈perc〉アネ・カラスコ
11/5(木)21時「フトゥロ・ペルフェクト」
[出]〈b〉イレネ・ルエダ、〈c〉ロシオ・クレスピージョ、〈g〉アルバロ・モーラ
11/12(木)21時「インドーミタ」
[出]〈b〉マヌエラ・リオス、ゲスト〈b〉ラファエル・デ・カルメン、〈c〉ペペ・デ・プーラ、エル・プルガ、マリア・ビサラガ、〈g〉ラファエル・ロドリゲス、ミゲル・イグレシアス
11/26(木)21時「アロジョ・デ・ラ・ミエル」
[出]〈g〉フアン・レケーナ、〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、〈perc〉パコ・ベガ、〈bajo〉フリアン・エレディア、〈ボーカル〉ロス・マカリネス
12/3(木)21時「デ・ウナ・ピエサ」
[出]〈b〉オルガ・ペリセ、〈c〉ミゲル・ラビ、ホセ・アンヘル・カルモナ、〈g〉アントニア・ヒメネス、協力〈b〉フアン・アマジャ“エル・ペロン”
12/10(木)21時「メイド・イン・ヘレス」
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈b〉メルセデス・ルイス、ディエゴ・デ・ラ・マルガラ、〈g〉サンティアゴ・ララ、〈perc〉ペリーコ/名バーロ
12/22(木)21時「ヘレスのサンボンバ」
[出]〈c〉ホアキン・エル・サンボ、ラファエル・エル・サンボ、アブラアム・エル・サンボ、〈b〉ティア・ジョジャほか
[場]セビージャ サロン・デ・アクトス・カハソル
[問]http://www.cajasol.es/

2015年10月1日木曜日

サラ・ガルシア・ロルカのフラメンコ

マドリードのタブラオ、カサ・パタスの上にあるサラ・ガルシア・ロルカでのフラメンコ公演。プログラムを組んでいるのは、その昔、カサ・パタスの伝説のプログラムを組んでいたアントニオ・ベナマルゴ。
今月も充実のプログラムだ。
タブラオとはひとあじちがう、フラメンコの醍醐味をどうぞ。


◆サラ・ガルシア・ロルカ
10/2(金)22時30分
[出]〈c〉フアン・ビジャール、〈g〉ニーニョ・ヘロ、ゲスト〈c〉アントニオ・ビジャール
10/10(土)22時30分
[出]〈c〉マヌエル・デ・パウラ、〈g〉パコ・コルテス、ゲスト〈c〉ホセ・バレンシア
10/17(土)22時30分
[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、〈g〉パコ・コルテス、ゲスト〈c〉ガブリエル・デ・ラ・トマサ
10/24(土)22時30分
[出]〈c,b〉ペリーコ・パニェロ、ホセ・パニェーロ、〈g〉アントニオ・モジャ
10/31(土)22時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラド、ゲスト〈c〉ラファエル・デル・サンボ
[場]マドリード サラ・ガルシア・ロルカ
[問]前売りwww.ticketea.com